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ワールド ワールド ワールド
ASIAN KUNG-FU GENERATION(アーティスト),後藤正文(その他)
おすすめ度
やっぱりアルバムは目立ちすぎる曲があると散漫になりがちですが、このアルバムは正反対で、バランスが取れていてすべてが一定の水準を越えています。
すべて挙げるときりがないので数曲ですが、3から4の流れ、No・9の歌詞と曲調、ナイト〜のコーラスの美しさ、転がる岩の輝き、そして新しい世界の展開とラストなど、すべてが衝撃的でした。とくに新しい世界は、アジカンで一番好きな曲です。
とにかくコンセプトとか、曲のクオリティとかアジカンで圧倒的に好きなアルバムです。文字どおり最高傑作!
ちなみ「まだ見ぬ明日へ」もこれまたいいアルバムです。ここまで絞ってワールド(略)が出来ているんだと考えるとやっぱこのアルバム、モンスターです。
『アフターダーク』の<進め>や『転がる岩〜』の<できれば世界を僕は 塗り替えたい>というフレーズから見え始めた、アジカンの「新しい世界」の兆し。
それが開花しました。
『ファンクラブ』の内向的な雰囲気から一転、全体的に開放的で聴きやすいメロディが揃っています。1曲目がセレモニーのような『ワールドワールドワールド』で幕を開け、最後の『新しい世界』の「もっと広がっていく」希望を持たせるような曲の位置といい、コンセプチュアルで、新しいアジカンを「まさに」表現した最高のアルバムです!


僕のレビュー一覧をご覧いただければわかるように、僕自身が聴いている音楽は9割以上が洋楽である。
でも僕は英語は理解できない。
つまり僕は音楽を聴く上では必ずしも歌詞に意味を持たせる事を重要視してはいない。
結果として洋楽の歌詞カードを開いて歌詞の意味までも含めてアーティストの気持ちを理解するケースは稀であるし、歌詞の全てに意味を求めてしまえばoasisの様なバンドは聴くに値しないという評価になってしまうだろうし...。
しかし、逆説的ではあるが決して歌詞の重要性を軽視している訳ではない。
ジョンレノンの歌詞には多大な影響を受けてきたし、oasisの初期の歌詞は僕の人生の指針であったとも言えるだろう。
ここまではあくまでも洋楽に対する僕のスタンスであるが、邦楽になると少しだけ考えが変わってくる。
そう、歌詞カードを開かずとも歌詞が理解できてしまうからだ。
これは僕自身の見解であるが、ただの詩ならばまだしも、歌詞には限界がある様な気がしてならない。
例えばMr.Childrenは非常に素晴らしい楽曲を提供し続けるアーティストであるが、歌詞だけをとってみれば「貴方を愛している」といった表現を一体どれだけ使った事だろう。
結果的に僕が洋楽だけを聴く事が多くなってしまったのは、こういう点もあるかもしれない。
(当然、英語が理解できれば洋楽の歌詞にも同じ事が言えるだろうけど...。)
それではアジカンの今作に対する僕の見解を述べよう。
このアルバムがある特定のコンセプトに基づいて作成されたコンセプトアルバムであるのは疑いようがない。
故にこのアルバムにおける「歌詞」の世界は、日々の生活の中で気にもとめない(または、そのフリをしている)事を堂々と表現している。
その勇気に対しては感嘆の意を述べたいと思う。
でも、歌詞だけが素晴らしいのであれば歌詞カードだけを見ていればいい。
誤解がないように再度書いておくが「歌詞」に救われてきた事は沢山あるし、これからも素晴らしいメロディにのった素晴らしい歌詞を見たいのだ。
ただ、音楽である以上はまずは楽曲ありき。
その上での歌詞である。
その点において楽曲面における革新性を感じなかった点に物足りなさを感じるアルバムであった。
ちなみに「転がる岩、君に朝が降る」に関しては手放しで好きと言える曲でした。
