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星海の楽園〈下〉―知性化の嵐〈3〉 (ハヤカワ文庫SF)
価格:¥ 966
デイヴィッド ブリン(著),David Brin(原著),酒井 昭伸(翻訳)
おすすめ度
デイヴィッド ブリン(著),David Brin(原著),酒井 昭伸(翻訳)
おすすめ度
そして、宇宙(そら)は崩壊する。
~先の2冊(正確には各「上・下」なので4冊)で、ようやくジージョの独特な世界観や多様な登場人物に馴染み、ある種の愛着が生まれたのも束の間、舞台は広大な宇宙へと。隠棲系統(「古きもの達」)ならばまだしも、「水素呼吸類」から「機械類」、さらには「思念類」に「量子類」までもが登場。それでも飽き足らずに「E空間」なる概念も導入される有様。~~これまでの他種属同士の反目だけでなく、「怪しげな宗教抗争」まで加わり、挙げ句、「宇宙が崩壊する」わ、「混成知性生物が誕生する」わってんですから、いやはや、そのスケールたるや言葉を失ってしまいます。参りました。それらのアイデアを、良い意味でも「何処かからの借用」ではないにもかかわらず、きちんと読み手に伝えられる表現力(ただし、こ~~れまでの「知性化シリーズ」を全て読んでいるという前提ですが)は、やはりブリンの底力を魅せつけられた思いです。何はともあれ、ストリーカーは満身創痍ながらも遂に地球へ辿り着き、今まさに人類を根絶やしにせんとする列強種属の地球包囲網は(一時的にせよ?)散開。めでたし、めでたし、のようですが、果たして本当にそうでしょうか?あくまで~~「一時的に」解放されたかに見える地球=人類の、あるいは、ジージョに戻ったドワーや「スーパーサ○ア人」の如く変容したネオ・チンプ、ハリーたちや、ザンやジョファー、ネオ・フィンとともに「混成知性生物」へと「進化?」し「五銀河系の向こう側」へと跳んで行ったラークの、その後の運命は?そもそも「ハービー」の正体とは何だったのか?そして、~~この「大変革」の全てがブユルの「質の悪いジョーク」だとすれば、彼らの正体と真意は一体?(この辺りについては、アンソロジー「SFの地平」収録の「誘惑」も一読を!)と、まだまだ「知性化宇宙」は広がる予感が・・・。恐るべし!~


消化不良
正直、今作にはがっかりしました。時間があったので一気に読みましたが、何なんだ、この読後感は?非常に消化不良。一応の決着はついているように見えますが、他の方も書いてあるとおり、ちょっと急ぎすぎたのかな?この3部作を読む人は『スタータイドライジング』等も読んでいる濃い人間だと仮定して、もう少し長めに書いて欲しかったです(そういう人間ならあと2冊くらい増えても買うでしょう!?)。続編もあるようですが、何年先になることやら・・・。


五銀河の運命
関西弁のシンシアン、いい味出してまんな。例によって地球はもうどう考えても破滅するってとこで物語が進行してます。ストーリーが大きくなりすぎて、イメージが少々付いていかないくらい拡大します。滅びていく種族の歴史と個体数をじっくり検討するまもなく、黙示録的に破壊と新しい希望が描かれていきます。急ぎ過ぎかなあ。神様みたいな奴も、次々に次元を上げて登場してくるし。 だけどまあ、ジージョの物語に終始して本筋になかなかつながらなくてイライラした第二部までにくらべると、スッキリしました。「ストリーカー」のクルーも、やっと休める。かわいそうなのはキスラップ残留組だよなあ。死んだのかなあ、やっぱ。 レティの烈女ぶりは、不愉快だけどすごい。ど根性のヒトである。ちょっとファンになったかも。地球が滅びても、レティがいれば人類は生き延びるであろう。 ブリンのあとがきで、ヒトに都合の良い物語設定をしないように心がけたということはわかった。でも、やっぱり「知性化戦争」みたいに、アースリングの奮闘をスッキリ描いてもらえるとわかりやすいんだけどなあ。


ストリーカー再び星海へ
またまた別キャラクターの登場。ネオ・チンパンジーのハリーである。観念が喩象として実体化するE空間というのが、珍妙である。次々と新しいことを良く思いつくものだなあ。 場面が五銀河界に広がって、知性化シリーズらしいスケールを取り戻した。水素呼吸系や機械系とも接触し、描かれていなかった部分が明らかになっていく。隠棲世界の運命までも激変させつつ、「ストリーカー」はしたたかに生き延びていく。 廃棄船のドワーとレティも、めくるめく運命に巻き込まれていく。だんだん展開がスピードアップしていって、いい感じ。やっぱり派手な星間戦闘はハラハラしますよね。


残念空振り、待ち人来たらず
~「知性化の嵐」シリーズにはがっかりさせられた。ジージョ物語もストリーカー号物語も、中途半端にしか語られていない。ほのめかしは打ち捨てられ、意図のはっきりしない回想が思い出したように挿入される。はたして本シリーズは「本編」なのか、「外伝」なのか。ストレスのたまること間違いない。~~上下刊で1000ページをこえる大作だからそう頻繁に続編は出ない。上下刊で1000ページをこえる大作なのに何も解決してない。しかも今回は3部作の最終章だ。こんなに長いとあらすじしか覚えてないよ。魅力的なキャラクターと壮大なプロット。これは冗長なアイデアノートなのか?あと、翻訳についても、気になるところが多かった。~


