嵐が丘
価格:¥ 4,935
出演:松田優作,田中裕子,名高達郎,石田えり
おすすめ度
出演:松田優作,田中裕子,名高達郎,石田えり
おすすめ度
田中裕子いい!
二代にわたる愛憎劇という以外は、たぶん原作を彷彿させるものはありません。荒涼とした風景の中で展開される登場人物たちの愛憎と、はかなく無残な死。妄執の浅ましさと切なさ。特に絹役の田中裕子の、心の底に深い闇を抱えたような抑制された芝居はえがった・・・。見終わった後、深い余韻の残る作品です。


風の重さを感じる作品
寒々とした風景・人間関係歪んだ愛情・憎しみ登場人物の一人一人が悲劇的な死を迎えていくようすは運命という嵐に翻弄されているかのようである。田中裕子と松田優作の顔合わせは正と邪、柔と剛の闘いのようにも見える。見終わったあと ただ渦巻く風の重さを感じる作品である。


エミリ・ブロンテの小説を、日本に置き換えて吉田喜重監督が映画化した作品。中世。山部一族の東の荘の当主・高丸(三國連太郎)はある日、都から鬼丸と名づけた異様な容貌の少年を連れて帰る。鬼丸(松田優作)は下男として仕える。高丸の嫡子・秀丸(萩原流行)の妹・絹(田中裕子)は西の荘の嫡子・光彦(名高達郎)に嫁ぐことを決めるが、式の前日、鬼丸と愛を誓い合うのだった。 単なる恋愛小説の翻案映画化ではなく、独自の様式美と時代設定、出演者の所作やセリフ回しなど、きわめて演劇的ルックに満ちた作品。中でも松田優作の鬼気迫る熱演が最大の見もので、ラスト、片腕を切り落とされて火山の火口へと消える姿は、その役名通り鬼のような形相が凄まじい。林淳一郎による幻想的な映像と武満徹の美しい音楽が、緊張感に満ちたこの作品を格調高く彩っている。(斉藤守彦)