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嵐の使者
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ディープ・パープル(アーティスト)
おすすめ度
のちの、グレン・ヒューズ・ソロ活動に通づる作風である事から推測する
に、グレンも積極的に曲作りに参加したのだと思います。
でも、当時のリッチー・ブラックモアは、ディープパープル内での
デヴィット・カバーデール、ゲレン・ヒューズの自己主張を毛嫌っていて、
舵とりが出来ないバンドに嫌気がさし結果、本作完成後にリッチーは
脱退した。そして、リッチーは自分の居場所「レインボー」を結成した。
当時のリッチーの心を写したようなラストナンバー「ソルジャー・オブ・
フォーチュ−ン」は、ディープ・パープル最高のバラードだと思います。
世間では不評の声があがっておりますが
マシンヘッドよりも好きなんですぅ。ということはパープルの中で一番好きなアルバムなんですぅ。
師匠がこのアルバムで居場所をなくした。嫌々レコーディングした、脱退した。
確かに暗い背景ですね。ゆえにリアルタイムで聴いていられた方にはやはり心苦しいのかもしれませんね。
でもおいらの様に90年代になってから洋楽を聴き始めた者には何の先入観もなく楽しむことができます。
いやいやこれはすごく柔軟性のあるハードロックアルバムです。純粋に考えれば。
嵐の使者、嵐の女、ハイボールシューターは本来のパープル真骨頂な曲ですし、
ジプシー、幸運な兵士はジャンル関係なくすばらしい曲ですし、
それらの間にあるホールドオンや、ユーキャンドゥーイットライトも新鮮な感じがしていいですよ。
曲のヴァリエイション、曲順、流れなどトータル的にも素晴らしいです。

ジョン・ロードは当初、ジャズとクラシックとロックを融合した作品にしようと構想を温めていたそうですが、スティーヴィー・ワンダー好きのファンキー志向のグレン・ヒューズとマーヴィン・ゲイをリスペクトするというソウル音楽好きのデヴィッド・カヴァーデイルの若い2人の勢いに負けて、結果として「黒人音楽は好きだけどファンキー音楽は嫌い」という偏屈者・ブラックモアの脱退という事態を招いてしまいます。そんな背景を頭に入れながら、この作品を聴くと「確かにリッチー脱退も仕方ないか」と納得せざるを得ません。
賛否両論がどうしても多いこの作品ですが、それでも「嵐の使者」「嵐の女」という素晴らしい名曲を聴かせてくれます。個人的にはブラックな魅力が一杯の6曲目「You Can't Do It Right」もお気に入りです。あとは残念ながら「DPらしさ」という点では特筆できる曲が見当たらないのが口惜しいのですが、わずか30数分というミニアルバムのような作品の中に、わずか3曲でも「一生ものの名曲」を提供してくれるあたりはDPの底力を感じさせます。

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