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嵐が丘

嵐が丘
価格:¥ 4,179
出演:ローレンス・オリヴィエ,マール・オベロン,デヴィッド・ニーヴン,フローラ・ロブソン
おすすめ度
原作の後半を大胆にカットしたのが良かった!
エミリー・ブロンテの「嵐が丘」は過去5回映画化されているそうで、そのうち3作を見ましたが、個人的にはウィリアム・ワイラー監督版が一番好きです。脚色を担当したチャールズ・マッカーサーとベン・ヘクトは、大胆にも原作の後半をカットしたので、復讐の怨念よりも、キャシーを想うヒースクリーフの愛が前面に出た映画になりました。この作品はモノクロですが、アカデミー撮影賞を受賞しただけあって、暖炉の火やベニストン岩のシーンが綺麗です。アルフレッド・ニューマンの音楽も地味ながら、印象に残りました。
名作です!!
「嵐が丘」というとこの映画のイメージが強くて、原作も読んだのですが何かこちらの方がオリジナルといった感が個人的にはあります。とにかく映像作品としての魅力に溢れています。アカデミー賞も授賞したモノクロ映像の美しいこと。ベン・ヘクト、C・マッカーサーによる脚本の見事なこと。ペニストン岩を2人の愛の象徴として描いたところなど、原作以上にヒースクリフとキャシーの絆の強さを感じさせます。スチール写真などでよく紹介されていますが、このペニストン岩での場面はまさに名シーンです!!後年のリメイク(ビノシュ、ファインズ版)では実際に英国にロケして美しい風景を見せてくれますが、このモノクロ映像は超えていないと思います。 原作では2世代にわたるヒースクリフの復讐の物語をここではキャサリンとの悲恋に焦点をあてて描いています。ですので甥ヘアトンや娘キャサリンは登場しません。原作のエッセンスを巧みに抽出してひとつの完成された作品として創り上げたウィリアム・ワイラー監督、さすがです。ローレンス・オリビエのヒースクリフはジプシーの出でありながら気高い感じが、マール・オベロンのキャシーはきかん気の強いお嬢さんぽいところが良いです。名画の中で絵になる2人です。(子役が演じる2人もまたイイですね。)あまり見せ場もないのですがエドガー役のデビッド・ニーブンも存在感があってこの映画になくてはならない存在です。
陰鬱とした情熱
イギリス文学の傑作『嵐が丘』の映画版です。長編が105分とコンパクトにまとめられているので、執念や復讐といった暗い部分よりは、美しい純愛ストーリーという印象を受けました。ヒースクリフを演じたローレンス・オリビエは自分のイメージに合っていたものの、キャシー役のマール・オベロンはちょっとおとなしかったかな。キャシーはもっと、粗野で荒々しくて情熱的な人柄だと思っていたのですが、この映画ではちょっとばかり勝気なお嬢さん、という印象が否めませんでした。それにしても白黒映画ってスゴイ。冒頭の嵐の吹き荒れる中、窓から聞こえる声にヒースクリフがすがる場面は、鳥肌が立ちました。白黒映画だからこそ、原作の持つ陰鬱とした情熱を表現できたのかなと思います。
三度のアカデミー作品賞、監督賞に輝いたアメリカを代表する映画の巨匠、ウィリアム・ワイラー。彼が描くブロンテの名作『嵐が丘』の初の映画化。その後、たくさんのリメイク作品が出たが、そのなかでも「映画の古典」と呼ぶにふさわしい傑作である。愛の偉大さ、深さを美しい映像で表現している。 舞台は「嵐が丘」と呼ばれる古い館。そこに養子として引き取られたジプシーの血を引く野生児ヒースクリフは、館の娘キャシーと恋に落ちる。愛は身分の差を越えるはずだったが、年を重ねていくうちにキャシーは金や名誉といった欲にむしばまれ、ついに地元の名家リントンの息子エドガーと結婚してしまう・・・。失ったものの大きさに気づき、自分の愚かさを嘆く人間の姿が強烈なまでに描かれている。(齋藤リエ)

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