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嵐の使者
価格:¥ 1,835
ディープ・パープル(アーティスト)
おすすめ度
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第3期DPの終焉
「BURN」の大成功の後に引き続き発表された第3期DPの最後のスタジオアルバムです。メンバーはリッチー・ブラックモア(ギター)、ジョン・ロード(オルガン)、イアン・ペイス(ドラム)、デヴィッド・カヴァーデイル(ボーカル)、グレン・ヒューズ(ベース)。ご存知のようにブラックモアはメンバーとの音楽観の相違から、このアルバムを最後に脱退してしまいます。
ジョン・ロードは当初、ジャズとクラシックとロックを融合した作品にしようと構想を温めていたそうですが、スティーヴィー・ワンダー好きのファンキー志向のグレン・ヒューズとマーヴィン・ゲイをリスペクトするというソウル音楽好きのデヴィッド・カヴァーデイルの若い2人の勢いに負けて、結果として「黒人音楽は好きだけどファンキー音楽は嫌い」という偏屈者・ブラックモアの脱退という事態を招いてしまいます。そんな背景を頭に入れながら、この作品を聴くと「確かにリッチー脱退も仕方ないか」と納得せざるを得ません。
賛否両論がどうしても多いこの作品ですが、それでも「嵐の使者」「嵐の女」という素晴らしい名曲を聴かせてくれます。個人的にはブラックな魅力が一杯の6曲目「You Can't Do It Right」もお気に入りです。あとは残念ながら「DPらしさ」という点では特筆できる曲が見当たらないのが口惜しいのですが、わずか30数分というミニアルバムのような作品の中に、わずか3曲でも「一生ものの名曲」を提供してくれるあたりはDPの底力を感じさせます。
バロック感溢れるフリージャズ風ハードロックの最高傑作
本作にブルースやソウルが導入されているのは確かだと思うが、見逃せないのは、Ritchie Blackmoreが持ち込んだと思われるバロックフィーリングが大幅に増強されていることである。そのためファンクというよりはフリージャズを彷彿させるサウンドになっている。その結果、初期RAINBOWのようなサウンドの中でDavid CoverdaleやGlenn Hughesが歌っているような錯覚を受ける。巷で言われているようなCoverdaleとHughesのオールマイティというわけでもなく、Blackmoreも十分に自己主張している。確かにこの時期のバンド内部は緊張感で張り詰めていたと思われるが、それを理由に本作を貶める理由にはならない。筆者は本作を文句無しの最高傑作だと極めて高く評価している。なお、国内盤はデジタルリマスターされており、UK盤と比べると音質がクリアである。またUK盤と国内盤ではアートワークに若干の違いがあるので注意が必要。


虹の前兆
大きく賛否両論に別れる作品である。確かにリアルタイムで聴いていたファンは大きな音楽性の変化に大きく戸惑いを感じたと容易に推察できる。コアなファンは失意、落胆、怒りまで感じたことだろう。本作品は、ブルースやソウルへの傾倒もさることながら、リフを押さえ気味にして、アルペジオやメロディを多用するRitche Blackmoreのプレイをどのように評価するかで決定する。すなわち「音の隙間」が本作品では目立つのである。人はそれを「Blackmoreはやる気がない」と呼ぶ。そして人はさらに続ける「CoverdaleやHugesの趣味が出過ぎてBlackmoreの居場所が無くなった」…しかし誤解を恐れず言わせてもらうが、本作品はまさしくBlackmoreの作品である。そして本作品の音楽性の変化はまさしくBlackmore自身の音楽性の変化に基づいている。それが証拠に、BlackmoreがDEEP PURPLEを脱退してまで結成したRAINBOWの1st album "Blackmore's Rainbow"つまり「銀嶺の覇者」は基本的に大きく本作品の延長線上にある。"Black Sheep Of The Family" "Temple Of The King" "Sneakcharmer" 等等等…その意味では本作品ではGlenn Hugesは"Hold On"くらいしか与えられていないとさえ解釈することが出来るのである。その"Hold On"すら、Blackmoreの怪しいアルペジオと美しいソロによりアクセントが与えられて名曲になっているのである。蛇足だがBlackmoreは"Hold On"のソロを親指だけで弾いたという逸話があるが、Blackmore得意の悪趣味な冗談だろう。ちなみにBlackmoreは本作品そのものを嫌っているわけでは無さそうである。時々人に借りて聴いているとのこと。Blackmoreは本作ではなく、"Come Taste The Band"をやりたくなかったそうである。長くなったが、RAINBOWを認めないコアなファンには必然的に薦められないことになるが、食わず嫌いで敬遠していて、「銀嶺の覇者」は好きだという人には自信を持ってお薦めしたい。私事で恐縮だが、私は全く期待せずに本作を聴いたのであるが、高校の頃に夢中になっていたRAINBOWを思い出し、激しく胸騒ぎを憶えるほど切ない気持ちになった。自分で書いておきながら言うのも何だが、この偉大なる作品を聴いていると、凡百の理屈も、どうでもいいとさえ思えてくる。


リッチーの気持ちがわかる!
第三期メンバーによるセカンドアルバムであるが、やはり前作のバーンと比較して聞くとブルース風の曲が確かに多い。アルバムのタイトル曲と嵐の女はリッチーが弾きまくっているが、他の曲はジョン・ロードのオルガンが前面に出ている。このアルバムを最後にリッチーは脱退するのだが、やっぱりロックンロールが好きだったんですね!個人的に⑧と⑨は静かで美しいメロディなので好きですね・・・


リッチーが嫌いでも私は大好き。
第3期の代表作Stormbringer/Lady double dealer、リッチーの悲しげなギターとカバーディルの魂のこもった熱いボーカルが感動を呼び起こすThe gypsy/soldier of fortune、ホワイトスネイク的な力強いLove dont mean a thing、グレン ヒューズのハイトーンボーカルが冴えわたる隠れた名曲Holy man、と優れた作品で一杯です。いかにもリッチーが苦手そうなHold on/You can do it right/High ball shooterではツインボーカルが冴えファンキーなアメリカロック的な雰囲気が感じられる優れた曲となっています。リッチーのギターは控え目というよりも、その曲に合わせた良い演奏を聞かせてくれます。リッチーがこのアルバムが嫌いでも、私は純粋に良く出来たアルバムとして大好きです。


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