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涼宮ハルヒの憤慨 (角川スニーカー文庫)
谷川 流(著),いとう のいぢ(イラスト)
おすすめ度




生徒会長から、突如文芸部(実質的にはSOS団)の
無期限休部が通告されることに。
生徒会長が、活動存続の条件として
要求してきたのは、機関誌の制作。
この事態にハルヒは当然のごとく「憤慨」し、
勇んで団員達に原稿執筆を命じるのですが…。
作中に、団員それぞれの個性が発揮された
作品が載っており、楽しめます。
また、今回の直接的な当事者として
休部通告を受けた長門の反応は見もの。
自分の居場所(=アイデンティティ)が奪われる事態になり、
深く静かに「憤慨」する様 には、この1年間における
彼女の変化を実感できます。
そして、各人の作品は、それぞれに味わい深いです。
みくるは『童話』を担当。
ハルヒが加筆修正しているというのがミソでしょう。
様々な童話のキャラが続々登場してくる作品ですが、
本筋は“眠らない白雪姫”と“眠り続ける王子”の話。
長門の担当は『幻想ホラー』。
アニメOPの1カットにまつわるエピソードが語られます。
舞い落ちる“ゆき”のなか、
「幽霊」は自我に目覚めることに―。
◆「ワンダリング・シャドウ」
クラスメイトから、犬にしか感知されない
「幽霊」について調査依頼される話。
「幽霊」に関しては、いつものように
かつて「幽霊」だった人の手により
無事解決されるので、今回は高1を終えようとする
ハルヒの変化をしみじみと感じてください。
クラスメイトに溶け込んで球技大会で活躍したり、
普通人であるクラスメイトから依頼を受けたり……
第1巻の衝撃の登場から、はるばる遠くへ来たものです。
P.S. 長門、会心の“一発ギャグ”もお見逃しなく。