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涼宮ハルヒの退屈 (角川スニーカー文庫)
谷川 流(著),いとう のいぢ(著)
おすすめ度
短編1「涼宮ハルヒの退屈」
草野球大会に出場するSOS団。試合の描写に臨場感がある。
ハチャメチャで明るい作風が突き抜け面白い
短編2「笹の葉ラプソディ」
「涼宮ハルヒシリーズ」の設定を生かしている。
短編3「ミステリックサイン」
今作で一番微妙である。終盤の展開が少し荒いといった印象。
短編4「孤島症候群」
孤島で事件に巻き込まれるSOS団...と言う事で異色作
短編集で様々な要素が作品に詰め込まれており、二巻で「ギスギスした団員の関係」
が気になっていたが、その点も解消されており読み易い。
憂鬱(一巻)→退屈(三巻)→溜息(二巻)の順で読んでも問題ないです。

読者の要望に応えた様な作品集。
一つ一つ、安穏?であるもののこれからのお話に重要なエピソードばかり。
見逃せません。
「ミステリックサイン」の長門は"消失"の長門に繋がっているような気がします。
伏線といいますか・・・。
「笹の葉〜」が重要度では1番ですね。
「孤島〜」はアニメの方がドキドキさせられました。
とにかく、ハルヒを読み進めるには見逃せません。
長門は感情ゼロの有機アンドロイドとして登場したが、1巻目(憂鬱)のエピソードを経て、キョンとの間に特別な信頼関係のようなものを築き始めるとともに、徐々に人間らしい感情の萌芽を見せる。
ハルヒがこの世界で(無自覚かつ能動的に)全能であるのと同様に、長門もまた(思慮深く受動的に)全能である。なにを考えているのか分からないことは同じか…(笑)
二人のタイプの違う全能の女にはさまれてキョンは幸せだが、ストーリー的には、全能の登場人物に対していかに制約条件を設定するかというのがひねり所。
ふたりの全能キャラの性格の違いは、「危険物」と「安全装置」の機能も果たしていて、物語をバランス良くドライブしている。

そして、その入り方はアニメの再現度完成度クオリティに助けられ、
非常に正しい選択であったと思っています。
各声優陣の実力のおかげで、原作本のキャラ、セリフが
そのままアニメーションや風景となって頭の中を駆け回ってくれます。
こちらの「退屈」は、短編集になっており、
非常に読みやすくなっていると思いました。
その代わり、各話毎の深さは…と思いきや、
なかなか深いんです。
短編集が後の話の大きな伏線になっていたり、
重要な前知識的要素になっていたりもしますので、
短編集だから…と侮って未読のまま飛ばして「〜の消失」に進んだりせず、
是非読んでから次へ進んで欲しいですね。
作品として、私たち情報を受ける側へ発信されたのは、
当然「原作→アニメ(漫画は省略)」ですが、
個人的に入っていく順序のオススメは「アニメ→原作」です。
人によって意見は分かれるでしょうが、私のような想像力が稚拙な人間には、
アニメを観てからの方がキャラクターや情景に共感を覚えましたし、よりリアルに想像できました。