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DOORS II 新たなる敵を修繕せよ! (角川スニーカー文庫 46-19)
神坂 一(著)
おすすめ度
展開を求める人には評価はされないかもしれません。
私も読んでてポカーン
L(・o・)」
という感じでした。
作者の自由奔放な作品として読めば良いと思います。
この終わらせ方はないんじゃないでしょうか;
一巻の調子だと5,6巻は続きそうな勢いだったのに、
はしょりまくって無理やりエンド、みたいな〆方で、
本来ならあと何冊か書いた後に来るべきエンディングが突然きています。
ヒロインが一巻で見せた特殊能力的なものへの説明は皆無だし、
僅かにあったラブコメ路線をぶち壊す最後のオチにいたっては「はぁ?」と眉をひそめざるを得ません。
最終話以外のノリはいいテンポなのに;
非常にもったいない印象を受けました。
盛り上げてみたところで、『日帰りクエスト』NEXTは終わりです(違う)
ドアーズは神坂ワールドの集大成…。というかある意味黙示録とも言っていいかもしれませんね。
(えんさいくろぺてぃあスレイヤーズがあるじゃないか!という突っ込みは受け付けません。)
神坂先生は無類(?)の物理学好きというか『ロスト・ユニバース』のあとがきでも語っていましたが、SF風も大好きみたいですね。それでも『スレイヤーズ』風味はかもし出さない作品でした。あるいみ『すぺしゃる』でしたが…(笑)
2巻も1巻同様始終好き勝手にやりたい放題でした。
しかし、1巻ほどのインパクトは正直感じませんでした。作品中の言葉を借りるならば、「普通」になってしまったのでしょう。
最後までこだわったのは「妹」でした。『スレイヤーズ』に始まり、日帰り・ロスト・あしたの大魔王・クロスカディア。「神坂ワールドは母系社会」と云われるだけ在って、印象深い女性キャラクターが多々出てきます。それぞれに好きな部分をちょこっとづつ出してたのを、無差別に盛り込んで出来上がったのがこの『ドアーズ』なのだと思います。
