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失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)

失踪HOLIDAY (角川スニーカー文庫)
価格:¥ 580
乙一(著)
おすすめ度
“胎内回帰願望と子宮からの脱出”の物語
◆「失踪HOLIDAY」


 ▼あらすじ

  母親の再婚により、代々続く名家・菅原家の娘となったナオ。

  しかし後年、母が死に、父が再婚したことで、
  自分の居場所がないという強迫観念に駆られる。

  そこでナオは使用人のクニコを抱きこみ、
  自分を被害者にした狂言誘拐を企てるのだが…。


 ▼感想

  無垢で壊れやすい存在であると同時に、残忍でしたたかでもあるという
  少女の二面性が見事に形象化され、そんな彼女の抱える不安や焦燥の
  幼さが、等身大であるゆえに切実に胸に迫ってきます。


  少女が外側から家族をみることで、初めて家族の優しさや暖かさを実感するという
  成長物語でありつつ、終盤で物語の構図が反転するといったミステリ的趣向も、
  抜かりなく凝らされているのがじつに心憎いです。


  単線的な「いい話」では終わらせない、
  乙一のストーリーテリングの妙を堪能してください。

惹かれることは惹かれる
乙一さんの作品は正直若い方向けという感じが拭えない。
ある程度年を重ねた者が読むには少し物足りない。
ただ体温を感じさせる文章は上手い。
いや、これはもう断じてそうなのである。
挿絵がかわいい
乙一さんの本は、これで2冊目なんだけど、
ホラーっぽくなくって、私的にはよいと思います。
前に読んだ「君にしか聞こえない」が、おもしろくて他のも読んでみたいと思いつつ、
ホラー作家とかグロとか、そんな紹介がされていたので、読むのをためらってたし。

個人的には「しあわせは子猫のかたち」がすきです。
寂しいけど、暖かな気持ちになれるから。
人見知りが激しく内々にこもりがちな男の人が、
殺された女の人の霊と出会いって外に目を向けていくというはなし。

失踪ホリデイは対象年齢がちょっと若い子向けなのかな?っていう気がしました。
楽しいお話です。


心に染みいる物話です。
ほのぼのとした、心に染み入る物語を集めた1冊。
個人的にはタイトルにもなっている「失踪HOLIDAY」よりも
「しあわせは猫のかたち」の話のほうが好きかなぁ。

「しあわせは猫のかたち」では、姿なき人が心の寂しい人間に優しい気持ちを捧げる。
猫が追いかける目線の先には姿の見えない女の魂と優しいぬくもり・・・
なかなか哀愁ただよう素敵な作品でした。

「失踪HOLIDAY」では、少女が家族に本当に愛されているのかを計るために立てられた失踪計画。
意外な結末が待っていますよ!!


乙一さんは、あらゆる方面から物事を捉えることが出来る人だと分かりました。

イマイチ・・・
乙一さんのファンですが、この作品はそんなに面白くなかったです。
あらすじでは、「事態は思わぬ方向に転がって・・・!?」って書いてますけど、期待するほどの内容ではありませんでした。
別にハラハラドキドキするわけでもなし、胸がキュンとするわけでもなし、ぐだぐだしてる感じがして読むのが面倒になりました。
でも、オチはまぁまぁ良かったので星3つになりました。

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