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機動戦艦ナデシコ―ルリ AからBへの物語 (角川スニーカー文庫)
大河内 一楼(著),佐藤 竜雄(著)
おすすめ度
映画はアニメから時間が数年経っていて…
アキトとユリカは亡くなっていて。
ナデシコは新しくなっていて。
ナデシコのみんなはバラバラになっていて。
もちろん映画を最後まで見ていくうちに、何となく状況は掴めました。
しかし、アニメで綴られた最後から、映画で描いた最初までの間に一体何があったのか!
それが気になって色々調べました。
そして、調べて行きついたのが「この本」でした。
…
ナデシコが火星から戻ってきた後、ナデシコクルー達はどんな生活を送っていたのか。
ナデシコを降りたルリはどこに行こうとしたのか。
アキトとユリカが結婚に至るまでに何があったのか。
そんなアニメと映画を補完するお話です。
そして、火星から帰ってきたナデシコはまだ終わりではなく。
地球に帰って来てからも、ナデシコに居たことには変わりなかったのです。
ただ、ずっとナデシコに乗り続けているわけにもいきません。
みんなナデシコを卒業していくのです。
そんな今までのナデシコの終わりと、新しいナデシコの始まりのプロローグを描いた作品でもあります。
アニメを見た方は、ぜひこの本を手に取り、映画を見てみて下さい。
アニメだけで終わらせるのはもったいないです!

あまりにも変化が多い作品間の補完なので、ちょっと強引と思う部分もありますが
仕方がないことだと思います。(最初に劇場版を見た時に雰囲気の違いに驚きましたし)
個人的には 白鳥ユキナの登場シーンが多かったのが◎でした。

TV放送時に全話見たはずなのですが、ずいぶん前だったのでストーリを忘れてしまっていたんですね。
そこでTV版のストーリを思い出した上で、劇場版へどう繋がっていくのかを理解したくて購入したのですが、届いたその日に3冊全部読んでしまいました。僕は決して本を読むのは早いほうじゃないですが、それでもあっという間でした。
本書を含め、このシリーズはスラスラと読み進められる文章の簡潔さが魅力だと感じました。細かな説明や背景描写は省いて、台詞をメインに構成されていますので、読み易さが特長になっています。
逆に、場面ごとの状況解説や、個々の台詞を誰が発したのかが明記されていないため、それぞれのシーンを映像で一度でも見ていないと、ちょっと分かりづらい部分もあったりします。(本書に関しては映像は無い訳ですが……)
本書自体の評価としては、TV版や劇場版で描かれるパートだけだとイマイチ繋がらなかったナデシコの物語が、割ときれいに一本の線になったところが良かったです。(この空白の歳月は映像化されないんですかね?結構面白いと思うんだけど...)
TV版と劇場版でかなり状況が激変してるので、その間を埋める事のできる本書は一読の価値ありと言えるのではないでしょうか。
僕のようにTV版、劇場版を見た事のある方ならオススメできる本だと思います。
ちょっとがっかりしたものですが、
キャラクターはちゃんとナデシコらしくて
スムーズに読むことが出来ました。
私の場合はTVも映画もリアルタイムで見てるので、
この作品を見るのが話的にも最後になるわけですが、
ナデシコをもっと見たい!続きは出ないものかと、
ナデシコに執着する気持ち、
ナデシコのアキトとユリカを中心に
好きだったキャラクター皆の同窓的な懐かしい気持ちと、
いつまでも一緒に居たい、(読者としては)見ていたい、
そういう気持ちをスッキリ…とまでは行かずとも、
最終的には卒業させてくれるよう
区切りがつけられるような話の展開になってると思います。
出来ればOVAでも小説でもなんでもいいので
続編出て欲しいものですが、
この本を見ると少し、いい意味であきらめもつくのかなという感じです。