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レンタルマギカ―魔法使いのクラスメイト (角川スニーカー文庫)
三田 誠(著),pako(著)
おすすめ度
幼いイバイツは、泣き虫だったけど勇気はある。ということ。
勇気の有る無しと、泣き虫である事は別なんだという事。
何回も読んでしまったし、その度に目頭が熱くなってしまった。
その他も読ませてくれるので星5つ。
最初から最後まで読みやすく作られています。
・魔法使いと神隠し
アストラルへとやってきたクラスメイトの功刀翔子。
彼女の祖父の行方を捜すいつき達、そこで知った失踪の真実とは・・・
・魔法使いのヤマイ
過労で倒れた穂波、しかし彼女には魔法がかけられていた(笑)。
・魔法使いと終業式
終業式の日に養護教諭から語られるいつきと親友(自称)山田の過去。
・魔法使いと水の都
ヴェネツィアに訪れたフィンはゴンドラ乗りの少女と出会う。
彼女の命の灯火が消えかけた時、フィンは彼女の願いを訊く。
彼女の願いを叶えたフィンの前に、密教使いの隻蓮が現れる。
フィンの歪みを止めようと隻蓮が挑む!
神隠しはアニメ第一話のベースとなった話。
アニメから知った人に読んでもらいたいです。
想いというものの強さをこの話から感じられるのではないでしょうか。
ヤマイではいつもいつきに厳しい穂波に変化が表れます。
その変化が面白い、普段見られない穂波の感情表現にも注目です。
終業式ではいつきが山田に何故「イバイツ」と呼ばれるのか、仲良くなったのかが判ります。
水の都、この短編のメインの話だと思ってます。
フィンという異端な存在。
純粋な優しさを持ちながらも
「人」として大切な何かを失っている彼はすごく魅力があります。
隻蓮vsフィン
竜と魔法使いでは圧倒的な力を見せていました。
今回も壮絶な戦いです。
隻蓮の覚悟は素晴らしいものです。
何故隻蓮とフィンがヴェネツィアに来ていたのかも判るので、話は(本編に繋がる)止まりません。
他の三つは短編として、水の都は本編並に読み応えがあります。
短編恒例の業務日誌もちゃんとあります。
どれも面白かったのですが、やはり短編のせいか、物足りない...この前が上下巻でどっしりだったからでしょうか?どの話でも、主要メンバーがそろっていないし、内容的にも、ちょっと一休みなんでしょうか???三ヶ月連続刊行はやっぱりきつかったんじゃないかしら。フィンがまた戻ってきそうなかんじで終わっているし、次はでかい事件になるのでは!?と勝手に、次巻に期待です。
誰が何と言おうと、白眉は二編目「魔法使いのヤマイ」だと思います。ありがちな展開ですが、それだけに安心してにやけながら読むことができます。
背表紙にあるあらすじにすごい違和感を覚えました。間違ってはないんですけど、ちょっと誇張しすぎだと思います。