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イマジン秘蹟 3.WORLD’S END=SUPERNOVA (角川スニーカー文庫 204-3)

イマジン秘蹟 3.WORLD’S END=SUPERNOVA (角川スニーカー文庫 204-3)
価格:¥ 660
本田 透(著)
おすすめ度
願望剥き出し、イタさ大爆発です
 季節は7月、ただでさえ地球温暖化で暑いというのに夏まで到来で摂氏40度を突破、期末テストが終わったのがせめてもの救いという中、今久留主高校で突然クラスメートの頭が良くなったり、正義のヒーローと思い込んだり、観ただけで相手を魅了する能力に覚醒したりと、学校全体で魔女化症候群を発症する生徒が現れます。24時間以内に感染源の魔女を特定して祓わなければ学校の生徒全員が収容所送りになるという事態に、イマジンも風紀委員会と共に、尾津智弘の幼馴染みでもある生徒会長・寅屋敷薫の主導で調査に乗り出しますが、感染源の魔女の手先だった男子に翻弄されて調査はまるで進まず、あろうことかイマジンの美少女3人組までもが感染させられてしまいます。  光紗はニセチチを揺らす魔法少女に変身して、それだけで智弘ならずともくらくらしてくるのに加え、ちこりはゴーゴー鉄球を振り回して光紗との学園ヒロイン争奪戦を繰り広げ、確か元ネタのゴーゴーってセーラー服じゃなくてブレザーだったよなーでもちこりだから仕方ないかーと思ってたら、サナギが仮面舞踏会風のマスクを付けたパピヨンで降り立ち、ジュディ・○ングを歌うという、もはや混沌以外の何物でもありません。  人は誰でも物語の主役になりたいと思い、一生の中で1回かもしくは数回、本シリーズ的表現で言う“半径三メートルの世界”から飛び出そうとします。しかしほんの一つまみを除いてほとんどの人は自分が脇役にしかなれないことを思い知り、“半径三メートルの世界”に戻っていくものです。しかし、人の中にある外の世界との境界線が消えたら誰もが主役になろうとして互いに潰し合いになりますし、自分が主役になれないことを受け入れられなければ時として破滅的な行動に走りますし、いずれにしても悲惨な結果になることでしょう。今回の話は学校という限定的な空間の中とはいえ、そうした人の危うさを的確に描き出していると思います。

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