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薔薇のマリア〈1〉夢追い女王は永遠に眠れ (角川スニーカー文庫)
十文字 青(著)
おすすめ度
物語の舞台はサンランド無統治王国の首都エルデン。無統治王国の名の通り、この国に法はまったく存在しません。そんな地ではあらゆる種類の人種が集まってくる。酷い過去を持たない奴など皆無と言って間違いない。登場人物全員に、何がしかの凄惨な過去がある。だからこそエルデンにいる、エルデンに生きるのです。
物語の主人公はマリアローズ。非常に美しい容姿だが「女」ではない。これが物語の大きなポイントのひとつです。マリアは侵入者(クラッカー)としてクランの仲間と一緒にアンダーグラウンドにもぐっては金を稼ぐ日々。マリアは冒険物語にありがちな「強い奴」ではありません。むしろ弱い。それでもクラン・ZOOの中で学び自分のできることからやっていく。時にいじけたり落ち込んだりしつつも頑張っていく。この等身大な主人公に共感する読者も多いはず。
舞台は決して綺麗な地じゃない。あらゆる犯罪が蛮行が横行している。それでもエルデンの生活も捨てたもんじゃないと思わせるものがこの物語にはたくさんつまっています。是非、多くの人に読んでもらいたいシリーズです。
文体・世界設定・展開など、好き嫌いがあるのは仕方がありませんが、薔薇マリシリーズを通して、1巻(あと5巻)は特に雰囲気が違うと思いました。
壮大な世界観の、細かい設定が沢山詰め込まれているので、この巻から読んで多くの要素に嫌気が差した方も中にはいらっしゃるかもしれません。
ただ、後々の伏線になっていそうな要素も沢山詰まっているので、できればver0から読んでみて、面白い!と思った方は是非、それからこの本編に入っていただきたいです!
特にキャラクター像は、ver0を読んでからのほうが掴みやすいと思います。
後から読み返してみて、所々「おっ」と思う部分があったりしました。
なので、シリーズを集めて、読み返した時のほうが面白かったです。
ただ、その世界観が壮大すぎてページを使いすぎたのか、もしくは1巻目ということでメインキャラクターの紹介に費やし過ぎたのか―おそらく両方が祟ったんだと思いますが、ストーリーが中途半端な印象…
戦闘シーンなんかはそれなりに楽しめましたが、手に汗握るだとかそんな感じは私はしませんでしね
災難が去ってふぅと一息、そしていつもの言い合いでエンド。この終わり方も、なんだかな〜って感じ
つまり、私の好みではなかったってことなんでしょうね…
でも、世界観だとか諸々の設定が面白いのは認めます
それに、この作品が著者のデビュー作だと知り、デビュー作でこの出来は単純に凄いと思いますよ


壮大な世界で繰り広げられる熱き友情の物語は、メッチャハマります!
読むのは結構時間がかかります。
1巻から読むのもよし、その前段の話なっている「薔薇のマリアVer0」から読むの良いと思います。
キャラクターは個性的で面白いです。
読んでみても損は無いと思います。
