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追憶の欠片―されど罪人は竜と踊る〈6〉 (角川スニーカー文庫)
価格:¥ 600
浅井 ラボ(著)
おすすめ度
浅井 ラボ(著)
おすすめ度
超絶!ラボワールド!(ジャベイラ姉さん風に)
最早欠片の容赦も慈悲も無い「され竜」第六巻です。私はもうこの作品にハッピーエンドや救いを期待するのはやめにしました。いや大分前からですが。短編でも相変わらず皮肉と咒式と刃が飛び交う駄目咒式士コンビの日常。実力十分なのに腐った仕事しか舞い込まないのは二人の日ごろの行いのせいとも言える。前回の徹底的な落としっぷりに比べれば薄口な印象もある短編。それでもラボ節は健在。長いのはちょっと…という方にされ竜を簡単に理解していただくにはちょうどよいでしょう。六巻で印象に残ったのは、書下ろしである蒼嵐。蒼嵐がされ竜の話にしては珍しく綺麗にまとまったのは、二人が出てこなかったからなのだろう、絶対に。


ジャベイガ様降臨!!
二冊目の短編集。長編続きで緊張していた脳に、少し休養を・・と、思ったら、短編ながらも、結構しっかり内容が詰まっています。やっぱり、後味は悪かった・・。「今日の猊下」から始まり、「今週のラルゴンキン事務所」で終わる・・。やはり、見所は、最後のあの一話でしょう。ピピルパ、ポポロパ、アロパルパっ!!


表紙のギギナに惚れました。。。
短編集です。そんなに重い話ではなくて良かったです。毎度暗くはありますが、前巻に比べたら、どうってことはないです。短編ならではの、テンポの良い展開。ページ数的にはちょっと残念ですが、内容はそれを補って尚余りあるほどに面白いので、買って損はありません。今回はラルゴンキン事務所の話が入っていますので、ジャベイラ姐さんとイーギーの日常を垣間見ることができます。ジャベイラ姐さんはどんどん壊れていっていますが・・・。(ついにあの禁断の魔法少女も再登場の模様。)気になる方はぜひ読んでみてください。笑えます。ガユスとギギナの話もいつもながら面白いです。笑えます。愉快です。けれど結末はいつも考えさせられます。現実ってなんだろうって思わせてくれます。轢き逃げから始まる恋もあるらしいです。短編集にも関わらず、この巻から読んでみようかなぁと思っている人には意味不明なところが多々ある作品ですので、初めてされ竜シリーズ触れる方は短編第一巻災厄の一日から読んだ方が良いかもしれません。その方がジャベイラ姐さんの秘密がご理解いただけるかと思います。


超弩級魔法少女が・・
ジャベイラ姉さんのいつも以上のはじけっぷりにまた笑わせてもらいました


どこまでも真摯な物語
怒濤のような長編のあとのこの6巻は、短編集。正直、読者としては(作者もだろうけれど)とてもありがたい。あの上下巻のあとで、さらなる長編を読むのはきびしいからだ。それぐらい、この作者の物語に対する態度は真摯だ。軽口、皮肉、嘲笑で隠された、血をふきだすほどのキャラクタたちの真摯さ。いっそ、だれにもかかわらなければ、世界にコミットしなければ、楽なのだろうに、それを選択肢としない潔さ。北風にさからっても前をむこうとする人にとっては、読む価値のある作家だといえるだろう。オススメ!

