スニーカー文庫通販サイトTop > > まどろむように君と―されど罪人は竜と踊る〈7〉 角川スニーカー文庫
まどろむように君と―されど罪人は竜と踊る〈7〉 角川スニーカー文庫
価格:¥ 650
浅井ラボ(著)
おすすめ度
浅井ラボ(著)
おすすめ度
質のムラが激しい
5話の短編集。
第2話は出色の出来で、平凡な人同士の心のすれ違い模様が、ラノベの域を超えている。
1と3は良作。ハッピーエンドにしたがらない作者の傾向は前6冊も読んでいれば明らかなのでオチはだいたい読めるし、テーマもあんまり珍しくないながら、面白かった。
4と5は駄作である。1〜3までが良作と傑作だっただけに、4と5の劣化が悲しい。
4は端っから嘘をオチに持ってくるのが丸見えだった上に、内容も単なるドタバタ。ラルゴンキン事務所あたりで読んでいるのが辛くなった。このシリーズでページを飛ばしたのはこれが初めてである。
5は、そこら辺の痛い中二病小説と変わらない。揃って邪気眼の十二翼将をアピールしたいだけの話だった。
3巻の十二翼将の短編を読んだ時にも少々感じた事だが、強さをアピールするためだけに敵を出すなんてのが、読んでいて面白いわけがない。最後はエターナルフォースブリザードだろうと思って読んでいたら、やっぱりそうなった。
翼将の性格付けが無理やりすぎる。2巻のレメディウスや4〜5巻のアナピヤが印象深いのは、彼らの心性が極めて普通だったからこそだ。だからこそ、私は感情移入できたのである。
この作者は、この7巻の第2話のように理不尽な悲劇に対面したまともな精神を描いてこそ筆が冴えるのだ。英雄や異常者を描かせると凡才の域を出ない。ついでに、格好いいシーンを描こうとすると滑る傾向が顕著である。
ドタバタや十二翼将はいいから、本編を進めてもらいたい。
あの幻の『愚者の日』が!!
2巻連続にしての短編集!書き下ろしがなんと2話も入って満足さは十分!1話目は一度は延期になりファンを焦らせた作品「1年に1度嘘をおもいっつきり!ついてもいい日」愚者の日の話。3巻の禁じられた数字をはるかに上回る、腹黒さ、女の戦い、精神の平和を護るための無謀な賭け!こんなどろどろな日をスカッツと過ごすキャラたちの安らぎ?の日の話!2話目は12翼将全員出動!強烈なキャラがとうとうそろった!一見寡黙なキャラに見えていた熱いキャラ「イェスパー」が面白キャラに!?ラキ家の双子の似通ったところが知れる貴重な話!されどファンには絶対のオススメ!!初めて読んだらきっと始めから読みたくなりますw


短編集だが
二巻連続の短編集です。短編集ですがどれも内容の濃いのものばかりです。この作品は全体的に暗い雰囲気です。しかしじょじょにこの作品にめり込んでいくでしょう。この巻にしてようやく12翼将が全員登場します。ちょっと出すぎかな?個人的には少しずつ登場して欲しかった。この作品で私のお勧めは「優しく哀しいくちびる」ですね。黒シヴ様再降臨です。どれも面白いものばかりなので買って損はないでしょう。


パンハイマ様は!?
六巻に引き続き七巻も短編集です。され罪は短編のほうが毛色の違う話を色々たのしめるお得感があって貧民の私は好きなのですが、二巻続けて短編集はちょっと意外。六巻巻末で鮮烈な初登場を果たしたパンハイマ様が出張りまくる長編だと思ってたのに!?でも内容は相変わらず面白かったです。不条理かつ救いのない世界観と後味の悪さが癖になる読後感は、「けっ、この本もどの本もこれみよがしにはっぴーえんどりやがって!現実はそう甘くねえっての!!」「幸せな奴らが憎い!憎いわ!!」と毒づきたくなるひねくれ者(たとえば私)には最高。収録作の中では「黄金と泥の辺」が一番ハードボイルドしてますね。黒社会絡みの話だし……デュピイが取立てを終えて事務所を去るときガユスと交わした会話がかっこよすぎ。ハードボイルドの真髄を見ました。「三本脚の椅子」は才能は残酷だねって話。「才能も感性も与えられず理解力だけを与えられた人間」のくだりは我が身を鑑みてざくりときました……。「翼の在り処」では十二翼将全員集合。小出しに登場させるかと思いきや一挙にお披露目と来たか!どいつもこいつも変人、というか変態揃いです。三位の人、言動のすべてがやばすぎ。お稚児趣味ですか。ベルドリド狙われてます。「淫乱な穴に白濁した愛を授けようぞ!」「尻は十四歳以下に限る」などの迷言が頭にこびりついて離れん。六位の人がツボです。携帯越しに声だけ登場なのにあの強烈なインパクトは一体。アザルリ=ザッハドくさいな~と推理してるんですが……どでしょうか?


黒ジヴ様再降臨
されどの7巻目ついに発売です。今回も短編ですが、何となく今までの中であまり内容が暗くはないような気がしますので、鬱気味の人も平気かも。そしてついに翼将12人お披露目です!もう7位や6位の人なんか強さも変人さも桁外れです。そんな中、翼将の1人、イェスパーがモルディーンのために捧げたヘンテコ極まりない壺がなくなってイェスパーと弟が犯人探しをするのですが・・・。変人達の最強で最恐なお話です。そして恐怖の黒ジヴ様もで再降臨です。殺人機械少女との激闘の末待ち受けるものとは・・・。別れる前のちょっとした嘘つきさん達のお話。他にもザ・スニーカーに連載されていた3つのお話が入っていて読み応え満点です。ギギナの壊れっぷりを見たい方は是非、お読み下さい。

