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アンダカの怪造学 6 (6) (角川スニーカー文庫 185-6)
価格:¥ 700
日日日(著)
おすすめ度
日日日(著)
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女神の欲しかったもの
アンダカの怪造学シリーズ第六弾。
今回、初登場の志田桐涼女にすごく感情移入してしまいました。
奇抜な外見や言動に隠れてたまに見せる、ふつうの女の子らしい仕草とか。
最初から最後まで彼女は「死体」あるいは「お化け」として、おどろおどろしく描写されるんですが、ときどき「生前」の顔を覗かせて、それが二度と得られない命の煌めきを持っているからこそ、切ない。儚い。
香美と伊依は友情で繋がっているけれど、香美と涼女を繋いでいたものは多くの共感と、恋愛感情とかではない、純粋な愛だったと思います。
女の子と女の子の神秘的な関係の、この作者の描き方は好きですね。


心理の自爆テロ
この物語はどこを注目するかでがらりと印象が変わるように思う。萌えか。アクションか。ファンタジーか。ジュヴナイル的な心理描写か。言葉遊びやなどの技巧か。そういう意味では非常に懐が広い物語だし、それぞれの要素にまだ伸び白があるように思えるので、今後にも期待である。イラストレータも含めて(第1巻から上手な絵を描くイラストレーターだと思ったが、一巻と最新刊を比べると目に見えて日日日氏の作風に適応して行っている)。
個人的に注目したいのは心理描写。デビュー当時、十代だった作者はどことなく青臭い、視野の狭い心理描写が目立ったように思うが(そこが十代作家らしいという売りにもなっていたのかもしれないが)、さすがに社会に揉まれたのか、最近は包括的な視点で心理を描けている。
それが顕著なのは今回の、志田桐涼女という人物との対立。彼女に主人公の伊依は「同属嫌悪」を覚える。髪型、言動、視点、すべてが自分と似て非なるものだと、非常に嫌悪する。その嫌悪される涼女の心理は、デビュー当時の青臭い時代の心理描写なのである。つまり伊依は過去の自分と対決し、嫌悪し、傷つけあったのだ。それは作者の自虐なのだろうが、自覚的にそれをし、また冷静に見つめ、克服し抱きしめすらした伊依は、日日日氏の心理の成長そのものと思えた。あらゆる意味で今後に期待できる。主人公も物語も作者も。まだまだ発展途上、成長が見込めるので期待を込めて☆四つ。


飛べない翼
今回やたら怖いんですけど
たくさん血がでるとか死にまくる話ならスニーカー文庫にはたくさんあるケド なんか今回のお話は《人間的》に怖い
心理描写が巧いのかな? 一般文芸でデビューした作家だしね
夜中に呼んでたら背筋が震えた
人間が人間としてちゃんと描かれていて、安易な敵味方になってなくて
とくに今回の重要人物、すずめちゃんの心理の移り変わりがよく描けてた。
切なくて、哀しい
飛べない天使と、彼女の愛した女神のおはなし
なんだか変な感じ
今回で、6巻目となった「アンダカの怪造学」今巻では前々から散らばっていた複線を少し回収した感じはあるが…… 何も一巻ごとに新しいキャラクターを出さなくても良いんじゃないかな、レギュラー陣を使ってさらに各個の人物像を掘り下げて欲しかった。キャラクターを使い捨てテル感じがする…それにそのキャラクターが変に重要なポジションを取っていて微妙だった。正直な話、全巻の中で一番つまらなかった。
物語も佳境に突入し、伊衣は最終的にどうなるのか、どういう纏め方、締めくくり方をするのかが楽しみ。

物語も佳境に突入し、伊衣は最終的にどうなるのか、どういう纏め方、締めくくり方をするのかが楽しみ。

どんどん盛り上がっていく
今巻は表紙の人がメインの内容になってますね。
いわゆる「レース」を開催するわけですが、
久々に怪造生物とクラスメイト達の活躍が多いです。
それをこういう形で見せたか! 情景を想像するとちょっと面白い。
あの先生の出番が無かったのが残念ですが、次編からはまた
色々やってくれそうな雰囲気。
終盤の展開はまさに怒涛…! 某禁忌の怪造生物の恐ろしい秘密も明かされたり、
七大教授の一人がそんなことに…
本当、見逃せないシリーズですね。