スニーカー文庫通販サイトTop > > アウトニア王国人類戦記録5 でたまか 長嶺来光篇 (スニーカー文庫)
アウトニア王国人類戦記録5 でたまか 長嶺来光篇 (スニーカー文庫)
価格:¥ 820
鷹見 一幸(著)
おすすめ度
鷹見 一幸(著)
おすすめ度
全員が主人公だ!
この巻まで読んだ人は「この話が必要か?」と思った人がいると思う。この巻での見せ場は第十章である。三部でやりたかった総てがここにある。戦争で死に行く誰もにこんなエピソードがあると、数字の本当の意味に気付かされる。今まで感情移入させてきたキャラに、ドラマに、この章を読んだ後、私たちは気付かされるだろう。涙は止まらない。正直、「この後は?」とも思う。だが、それこそが、今を生きる私たちへの、大事な訓辞ではないかとすら感じる。特にコーリンのくだりはとくに。賛否両論だろう。だが、だからこそ価値のある作品になったと思う


その後
思えばこのシリーズとの出会いは、
本屋で立ち読みしようとした本のとなりにあった
でたまか第1巻を偶然手に取ったのが切欠でした。
以来約2年、でたまかがくれるわけの分からないプラスのエネルギーは
自分自身にとって少なからずいい方向へ働いていたと思います。
本当に読んでいて感情が溢れる感じを味わえる小説は久しぶりでした。
本巻で完結、、、とのことですが
可能ならば、もう数冊、短編集という形で彼らの生きた世界を描いてほしいです。
ほんとうにありがとうございました。
電撃hpという雑誌に鷹見 一幸という作家の作品が掲載されて以来、追い続けてきましたが、今作で最後といたします。
初期のころは作者の主張というものがほのかに薫る程度だったのですが、本を上梓するごとにキャラクターが作者の主張を代弁しているようにしか見えなくなり・・・・・・とうとう善側すべてのキャラクターが作者の劣化コピーと成り果ててしまいました。
鷹見さん、質の悪い全体主義がエンターテインメントですか?
みんなは一体・・・
基本的にシリーズ中盤頃までのノリが大好きだったので、人外の相手大してだといささかそういった方向の面白味は減でした。
ですが、多くの脇役たちに支えられて紡ぎ上げられた人類戦記録は、滅亡か存続かの攻防をよりよく盛り上げてくれたものと思います。
ただ、個人的にはまた拾遺録で、他のキャラクターたちの物語を語って深めて欲しいと心から願うところです。

ですが、多くの脇役たちに支えられて紡ぎ上げられた人類戦記録は、滅亡か存続かの攻防をよりよく盛り上げてくれたものと思います。
ただ、個人的にはまた拾遺録で、他のキャラクターたちの物語を語って深めて欲しいと心から願うところです。

でたとこまかせ、最終回
楽しかったスペースオペラシリーズも『アウトニア王国人類戦記録5 でたまか 長嶺来光篇』が最終巻です。
ちなみにこの本は557ページあります。今までの巻の倍の厚さですので、まずそこに驚きます。
ちなみにこの本は557ページあります。今までの巻の倍の厚さですので、まずそこに驚きます。
シリーズが長く続いたということもあり、大体先が読めるようになってしまった面はあります。会話のパターンも、最終的にどういう結論に落ち着くか分かってしまいます。冒頭のブーケも、誰が受けるかすぐに分かってしまいます。トーダ博士が誰に拾われるかも予想通りです。
そういう意味では、「でたとこまかせ」なサプライズは少ないのですが、あくまでもお約束路線を貫いてきたシリーズだけあって、それでも読ませてくれます。終盤、コーリンがアーヤを救おうとするシーンはこの巻最高の見どころだったような気がします。
「でたまか」シリーズ、遊園地として楽しいスペオペでした。