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.hack//G.U. Vol.1 (1) (角川スニーカー文庫 102-67)
価格:¥ 540
浜崎 達也(著)
おすすめ度
浜崎 達也(著)
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ゲームとの微妙な違いをどう評価しますか?
.hack//G.U.のノベライズがようやく出まして、アニメ「.hack//Roots」やもっと前のシリーズからのファンで待ち望んでいた方も多いことでしょう。
物語はゲームと同じく、「The World」で意識不明になった志乃を救うためにPKKを繰り返し<死の恐怖>と恐れられるまでになったハセヲが『三爪痕』の謎の力でレベル1に引き戻されてしまう所から始まります。ひたすら力のみを追求して他人には刺々しく当たり、特に志乃と同じ外見をしたアトリには、志乃との性格の違いに苛立ちをぶつけるなど、ゲームやコミックとほぼ同じ流れで物語は進みますが、設定など微妙な違いがあるので戸惑うかも知れません。後書きで作者の浜崎先生も書いてますが、これは「ゲームのノベライズ」ではなく、作者の中にある物語の原型をゲーム制作会社のプロットに組み込んでゲームのシナリオを作ったのと同様に、原型をスニーカー文庫向けに小説化したものだそうです。
恐らくこの後の巻でも基本的な流れはゲームと同じでも、多少の違いは出てくるでしょうから、それを考慮の上で買うかどうか検討した方が良いでしょう。
あと、純粋に小説としてはハセヲの内面がうまく表現できていて面白く読めたということを付言しておきます。


もう一つの「G.U.」
作者の後書によると、「物語の原型」を基にした作品とのこと。
そのためPS2ソフト「.hack//G.U.」シリーズと題名は同じだが、内容は異なる部分が多い。
例 :クーンが重槍士(ゲームでは銃戦士)
:朔望(望)がギルド「カナード」のメンバーになっている。(少なくともVol.1でシラバス、ガスパーは登場しない)
:ゲームの憑神(アバター)が、「巫器」と表記され、形状がゲームの「ロストウェポン」に近いものとなっている。(少なくともVol.1では人型でない)
:ゲームでは触れられなかった前作「.hack//」シリーズとの繋がりが描写されている。
(前作に登場した某キャラが、「モルガナ因子」を取り出されるシーン[エンデュランスの正体にも関わる])
異なる描写が多いため、ゲーム「.hack//G.U.」に忠実なノベライズを期待していた
人にとっては期待外れとなってしまうかもしれない。だが、私個人はゲームの魅力であった
ストーリー、キャラクターは、この作品でも十分生きていると思う。ゲームに興味がある人
にも、すでに体験済の人にも楽しめると思う。
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