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機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界 (角川スニーカー文庫)

機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界 (角川スニーカー文庫)
価格:¥ 630
矢立 肇(著),富野 由悠季(著),後藤 リウ(著)
おすすめ度
第四巻―“示される世界”での自分の位置―
第四巻のメイン・トピックは北の大地での熱戦とオーブ攻防戦です。 それらの所々に孤立するアスラン、疑念を増すタリア、 人間性を消失しかけることに戸惑うシンなど各登場人物たちの憂いが ストーリに影を投げかけています。 “示される世界”を打ち立てるために人の情を最大限に否定するレイの描写は まるで中央指令型国家の縮図といえるものであり、タリアやアスランなどの視点から その薄気味悪さをうまく漂わせていた筆致でした。 またシンの葛藤する姿も印象深かったです。 “示される世界”の兵器となっていき、次第に人間性を消失していく自身に 怯えるシンは孤独そのものです。 そしてアスランはこのようなシンを瀕死の状態で説得を試みる箇所においては、 アスランの優しさと彼の人生で学んだことの総決算が凝縮されて描かれていました。 “示される世界”では各々の人物の内面が深く掘り下げられ、かつ 事細かに描かれており、物語が佳境に入ったことを告げていました。

【印象に残った言葉】
「そしてあなたは、たしかに戦士なのかもしれませんが――アスランでしょう?」(400頁)

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みなさん「TV版の補完になったのがよかったです。」みたいな事をおっしゃられていますが、それは小説が評価される要因となるのでしょうか?
小説とはTVの説明書ではない、1つの作品です。TV版と全く違うSTORYになってもいいものだと思います。説明不足、描写不足などが理由で、補完されなければ納得できないようなTV版は根本的におかしいのですが、その補完を小説というメディアを使ってしまう作り手側はいかがなものかなと思いますし、それを求め、評価してしまう読者の方にも疑問に感じます。
ステラ水葬〜オーブ戦まで
デストロイの巨大ビーム砲の危険回避故に、やむを得ず串刺しにしたフリーダム。
だが、その結果ステラは死んでしまいます。まあ、キラが助けなかったらシンもインパルスごと灰になってた所でしたし・・・。

アニメ版と比べての追加点
・アスラン脱走の際に、キサカの行動が具体化して描かれた点
・ヘブンズベース戦でスティング撃破時に記憶が戻り気味な部分が描かれた点
etcです!!

アニメ版だけで分かりづらかった点等もあると思いますので、アニメ版見た後にじっくり読むのがベストです。

ああ、そうなんだ..。
テレビのシンとアスランの関係をみていると、ただ合わない2人なんだな、しか思わなかったんですが、この本を読んで色々納得できたような気がします。シンが「いつもいつもアスランの言うことがわからない、アスランの見てるものが見えない」って思ってますよね。なんだかそれを見て、ああシンって本当はアスランの事いっぱいわかりたかったんだなと思ってしまいました。アスランも本当はいろんな事を話したかったんでしょうね。今はすれ違いばっかりだけどいつかゆっくり話をしてほしいですね。
アスラン
相変わらず高いレベルをキープされる種運命小説版。今回もまた十分な内容を読む事が出来て嬉しく思います。

今回読んでいて強く思った事。そしてそれはよく他の場所でも語られる事でもあるのですが、

―――――主人公は誰だったのか?

私の私的な会見ですがSEED DESTINYはアスランが主人公という見方が成立するのではないか?と私は思います。
キラシン共に自分の信念の元に戦う中、物語中盤まで彼だけがその信念の拠り所がハッキリしませんでした。
今回のお話でアスランは、何も出来ないでザフトを追われて、無関係だったメイリンを巻き込み、自分と意見が合わず仲違いした仲間に介抱されます。

カッコ悪い事この上ないです。

ただ、不思議と好感を持ってしまいました。
アスランは割りと体裁を大切にするタイプだと私は思います。決して悪い意味ではありません。むしろ二人の主人公のように首相誘拐、捕虜解放する事が○な訳ではありませんし。多くの人がアスランは「理解のあるエリート」タイプだと思っていると思いますが、彼は読者の目線である「普通の人」の最たる人間なのかもしれません。
彼は何か一つの為に全てを捨てるという選択は取れません。正義だけが全てでは無いし体裁だけでもいけない。でもアスランが唯の「普通の人」に成り下がらないのは、戦う事に意味を見出せるからではないでしょうか?
デュランダルの望みである「機能する人間」の世界に賛同しなかった彼は、この作品のテーマである「DESTINY(運命)に従うことが幸せか」と言う問いの答えを示したキャラクターではないのでしょうか?
アニメと違いこの小説では設定、心情がわかりやすく描写されているのでアスランの考えの流れがよく掴むことが出来ます。ただその綿密な内容を満喫した直後に読んだせいか、後書が言い訳っぽく見えてしまい☆4にさせて頂きました。本編内容は十分☆5の価値があります。

最終巻に向けて加速。

 

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