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アウトニア王国人類戦記録1 でたまか 黄昏落日篇 (スニーカー文庫)
価格:¥ 630
鷹見 一幸(著)
おすすめ度
鷹見 一幸(著)
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いよいよ本編スタート
「でたまか」シリーズの最新版てす。今回は、新シリーズの第1巻ということで、プロローグ的なストーリー展開になっています。レギュラー陣が一部しか登場しませんが、新たに「亜人」なる「猫耳娘」等も登場し、次への展開が楽しみです。ただ、鷹見さんの作風でしょうが、次へ引っ張り過ぎなのはちょっとというところで、☆ひとつマイナスで星4つです。


差別と区別と緊急事態
この人の作品の構図はある意味ワンパターンなものが多い。権力を握っているが、権力におぼれて、他の人間をゴミのように扱う人間。権力をかさにきる無能な上官。彼らに対抗し、権力はないが、友だちはいる主人公サイド。権力をもたない代わりに、智恵を絞って奇跡の大逆転を行う。弱気を助け強気をくじくといえば、一言ですむが、それを正面から取り組み、魅力あるキャラクターたちの群像劇を作り上げる筆力はすごい。今回は人間がテーマのひとつだろう。人間の作った智恵ある亜人間たち。⇒下級人間まったく意思の疎通のできない異星人。⇒侵略者そして人間。異質なものを排除する。異質なものを従わせる。それ以外の方法をとることが人間にできるのか。たぶん、作者はハッピーエンドで我々に答えを見せてくれるだろう。現実とは違い……。

