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フォーチュン・クエスト―世にも幸せな冒険者たち (角川文庫―スニーカー文庫)

フォーチュン・クエスト―世にも幸せな冒険者たち (角川文庫―スニーカー文庫)
価格:¥ 609
深沢 美潮(著)
おすすめ度
THE 電撃文庫
ポッターなんてどこぞのスカした児童小説を読むぐらいなら、 日本人としてこれを知っておかねばなるまい(笑)

ライトファンタジーの名作、フォーチュンクエスト(シリーズ物)である。
内容はポップだが、別に軽くもないし、文章力がないわけでもない。
内容はTVゲームのRPGの世界観まんまだが、別に世界征服を企む魔王やらを成敗に出かける
お話でもない。
運があるのかないのか、わからない未熟なパーティが、地味に冒険する。
いつもお金に困り、アルバイトをし、装備や資金を蓄えて、冒険に出かける。
でも、その冒険譚は、どこぞの英雄譚にも決して引けをとらない。
加えて、パステル、クレイ、トラップ、ルーミィ……登場人物の愛らしさ。

読めば、必ずこんなパーティと一緒に冒険してみたいと、思わせてくれる。
自分がパーティーの一員かのように、ドキドキして、ワクワクして、
パステル達と一緒に悩み、一緒に笑い、一緒に泣く。そして一緒にLvアップする。
そんな感動を与えてくれるのは、フォーチュンクエストだけだ。


これは……面白くて、すごい。
この作品は平成元年に発売された、深沢美潮先生の処女作です。ということは17年前、僕が2~3歳の頃に発売された作品です。信じられません。とてもそんな昔に発売されたなんて信じられません。だって、古臭さが全くないんですもの。アラレちゃんか、ドラゴンボールの初期のような古い雰囲気の絵に、初めこそはちょっと苦笑が漏れたものの、その文章にすぐに引き込まれてしまいました。名作とはいつの時代でも面白いのだということを改めて実感。ドラクエのような世界観、人と剣と魔法とモンスターの世界。けれどこの物語は、ドラクエとは対極に位置するようなお話。一度目に読んだときは彼らの冒険を純粋に楽しみました。二度目に読み返して、この作品の文章が当時としても今としてもどれだけ凄いのかということを感じさせられました。小説のイロハを知っている人なら知っている人ほど、この作品のすごさが分かるのではないでしょうか。小説を読んでいるはずなのに、まるでマンガのような感覚。物語の内容のことを言っているのではなく、文章が、です。ああでもだからって決して文章が陳腐とかそういう意味ではなく……とにかく、面白い。一冊本を読んだら、必ず少し間を空けるのが僕のスタイルなのですが、この作品だけはすぐ次巻に飛びついてしまいました。この作品が、現在の『ライトノベル』というジャンルの立役者の一つであることは間違いないでしょう。時代を問わない傑作。あなたもぜひ、『フォーチュン』の世界に触れてみては下さいませんか?(懇願?)
冒険に出よう!!
冒険者といっても、モンスターをバッタバッタ倒すばかりではありません。特にこの本の主人公は、なんと言ってもごく普通の女の子。まだまだ、レベルも低く、しかも、マッパーのくせに、方向音痴。だけど、そんな主人公パステルが、仲間たちとともに繰り広げる冒険は、ドキドキ、わくわく、はらはらの連続です。魔法使いや、ホワイトドラゴン。これぞまさしくファンタジー。ひとたび手に取れば、このフォーチュンの世界のとりこです。

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