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今風に言えば、ソードがツンデレでした

『風の歌星の道 (後)』です。 この巻では、フィンレック王家の面々が活躍しますね。エセルリーダのだんなが登場しないのは残念ですが、刑事コロンボにおけるウチのかみさんみたいな存在感はあるのでしょう。 とにかくフィンレック王家は濃い。 そんな中に放り込まれた主人公ソードが、まあ苦労して……といういつも通りな話なのですが。

ソードとレティシアの結婚式が計画されるわけですが……束縛を嫌うソードは王宮からの脱出を画策します。
どうなるかについては省略しますが、ハッピーエンドです。
前後巻通して、コメディータッチの中でいい感じでソードとレティシアの恋愛を混ぜてあって、軽く楽しく読める中で満足感がありました。
数ある冴木忍作品の中でも、トップクラスのまとまりと出来です。長いシリーズの代表格が『卵王子カイルロッドの苦難』だとしたら、本シリーズは短いシリーズの代表格です。

読めばはまる面白さ

とうとう終わりに近かずきソードの苦労もあとわずか、しかし、問題山ずみの不幸な盗賊ソードいったいどうやってこの危機から乗り切る、新感覚ファンタジーの最終章