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キャラコブックス
価格:¥ 2,100
ターシャ テューダー(著),Tasha Tudor(原著),内藤 里永子(翻訳)
おすすめ度
ターシャ テューダー(著),Tasha Tudor(原著),内藤 里永子(翻訳)
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コレクターズアイテム
カバーの帯に’幻の絵本 世界ではじめての復刻’と書いてあります。
付録の解説本によると、この本を再版するに当たり訳者内藤さんの所蔵の原本を解体したとか。
本物のキャラコを使った製本ではありません。また、手書きのカリグラフィーを生かした関係で
訳が解説本に記載されており読み聞かせるのは大変ですが、改めて見ると勉強になる冊子ですね。
同じ出版社から邦訳エディションが出たので、子ども向けにはそちらが便利です。


デビュー作品の復刻版の手作りの味わい
1938年に刊行されたターシャの処女作「パンプキン・ムーンシャイン」をふくむ「がちょうのアレキサンダー」「こぶたのドーカス・ボーカス」の3冊組の初版の復刻版。12×10cmの小さな本で、このサイズは、子供の小さな手にピッタリとはまる絵本が欲しいというターシャの発明だそうです。ターシャの心意気が伝わってくるので、貴重だと思います。
内藤里永子氏の訳文・解説が別冊としてついていますが、いい訳文ですねえ。全文、英文の下にボールペンで書き写しました。絵本は、大地のうえで、植物・動物とよりそいながら生きてきたからこそ知りつくした人ならではの、ぬくもりのあるお話でした。
解説も読み応えがあり、ターシャが絵本を書き始めた1930年代は、ヨーロッパが革命・戦火で疲労し、命拾いした人々が、世界中から身一つでアメリカに流れ着き、そこで、きらめくアメリカの絵本黄金期が花咲いたとか。かわぎりは、ガーグの「100まんびきのねこ」だったのかぁ!やっとつながってきた。これは、えらいことになった。

デビュー作品の復刻
ターシャの「作品」については、私は、今、密かな不満を持っていることは、いろんな作品へのレビューで記載させていただきました。
吉田拓郎の初期の名曲の中に「誰かがいってたぜ『俺は自然に生きてるって』・・・『自然に生きてるって』感じることは、なんて不自然なのだろう」・・・・ターシャもそう思ってると思うのです。彼女は、自分があるがままに生きていることをそのままメディアに提供しているけれど、そこから、「人生」や「哲学」を語ろうとはしていないはずなのです。
それを、TVで観て、「絵本」作家で、コーギーと生活し、自然に囲まれた生活をしている・・・・なんて素敵なんでしょう?
「絵本」を見たの?
なんだか、私までひねくれましたかね。この作品は、ターシャの1938年のデビュー作品を収めた初期の「絵本集」です。このようなターシャ本来のオリジナル作品を出来ればもっと安価で全国の幼稚園や保育園に頒布できるよう努力してほしいですね。写真集などでもうけたお金をオリジナル作品の安価な頒布に使えば、ターシャも喜ぶし、そうした非オリジナル作品に「哲学」や「人生」を感じ取ってリピーターになる人にとっても本望でしょう。