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リンダリンダラバーソール―いかす!バンドブーム天国 (ダ・ヴィンチ・ブックス)

リンダリンダラバーソール―いかす!バンドブーム天国 (ダ・ヴィンチ・ブックス)
価格:¥ 1,260
大槻 ケンヂ(著)
おすすめ度
バンドマン視点のバンドブーム
80年代バンドブームという名の近代音楽史。 ブームによって成功したり解散や消えていったバンドマンの裏側まで語られています。 バンドブーム世代でなくても読み応えのある一冊。
わたしは泣きましたー。
あの頃(きっと今も)特定のバンドの特定のひとを愛してしまったことがあれば泣けてしまうラスト。 わたしはオーケンの本の中では一番これがすきです。
「若手バンド」ミスチルの存在も印象的。
80〜90年代初めのバンドブームを振り返った自伝的小説…のような感じで始まり、だんだんエッセイみたいになったかと思えば、いつのまにか芸能界の裏側暴露本みたいになり、最終的には悩みを抱える若者たちへのエールみたいになる不思議な一冊。 中途半端な印象もあるんだけど、次から次へと実在のユニークな人物が出てくるので一気に読んでしまう。

X−JAPANやバクチクがダイエーで買ってきたヘアスプレーで髪を立たせているかと思えば、
「立たせた髪はママレモンで元に戻す」ということをルナシーに教えてもらう。

銀座のバーで暴れだした野坂昭如をタモリとデーモン小暮が止めて、それを井上陽水と奥田民生が見ている。
これだけ無駄にビッグネームが揃った場面がかつてあっただろうか?

「この先どうなるんだろう」という言葉を胸に秘めつつ、かといって口には出さず、精一杯活動していたバンドマンたちは、ブームが終わってそれぞれ違う生き方になっていく。

今なおカリスマのYOSHIKIや甲本ヒロト、
やってることの滑稽さが哀愁ただようカブキロックス、
末期ガンにかかっても、最後まで生きたいと歌い続けた池田貴族、
長期休暇をとってバス釣り三昧の日々をすごしたあと、あざやかに復活した奥田民生、
「このままやっていく」の宣言通り、十年以上も芸風を全く変えなかったピエール瀧(この人と井上陽水が一番面白かった。)

聴いたことはなくても名前だけは知っているような人もたくさん出てくるので、これを読みながらCDを借りて、当時に思いを馳せるのも楽しいかも。

読みながら、ちょっと今のお笑いブームも連想した。テレビで一発ギャグを繰り返しているだけの、一見何も考えてないような芸人も、裏ではアンチファンの罵声に泣いたり、不安定な未来に怯えているのかもしれない。
そう思うと、ちょっとテレビを観る目が変わりそう。

バンドブームとは何であったのか?
 バンドブームの裏側と、そのあとの彼らの生き様がなかなか興味深かった。あくまでオーケン個人の目を通した文章であるので、それなりの偏りはあるであろうが、当時の状況を赤裸々に語った文章は他にはないので、その意味で貴重である。
ロッカーの美学が凝縮された本
著者オーケンの半生が、時に楽しく時に胸を熱くさせる小説。
さえない自分自身を、自らの音楽活動にぶつけていく愚直の美、勝ち取った栄光、皮肉にもそれが裏目になり自分自身を苦しませることにつながっていく、その過程をユーモアラスに表現したオーケンの強さと、前向きなロックスピリッツがヒシヒシと伝わってくる、そして最後にオーケンのモトカノのコマコが、ラーバーソールが欲しいと言うセリフに、オーケンにとってのバンドブームの終焉と、一人の少女が青春を終え人生の朱夏に突入する描写は見事。また起こってるよ、今度はオーケンの為だけのバンドブーム。

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