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仏像 続―心とかたち (2) (NHKブックス 30)
価格:¥ 966
望月 信成(著)
おすすめ度
望月 信成(著)
おすすめ度
このころのNHKブックスには良い本がおおい、
実に40年以上ロング・セラーを続ける仏像関連図書の古典的名著、仏教と仏像(ならびに仏教に関連する歴史)に関し実にコンパクトに概観を網羅した本、この方面に興味を持ち始めた人が最初に手に取る本としていまだに最適な1冊(もちろん正編もふくむ)です、
続編では、弥勒菩薩、普賢・文殊・虚空蔵菩薩、不動明王、式神と福神、地獄・極楽図、だるま、曼荼羅、を収録、各章が30ページ前後にまとめられているのは正編と同じ、各章に6ページの白黒グラビアが付く、グラビアとは別に章内にも多くの白黒写真を収録しています、ちなみに正編には、仏像のこころ(仏教の歴史)、釈迦如来、薬師如来、阿弥陀如来、大日如来、観音菩薩、地蔵菩薩を収録しており2冊まとめての購入が良、
各章で取り上げられたほとけさまの同種のほとけさまについては、例えば不動明王の章では愛染・孔雀・夜叉明王等にも写真付きで解説される親切な体裁です、各巻ともに220ページほどなので、妙見菩薩のようにかなり有名で現在でも信仰を集める仏像でも省略されており、もちろん護法童子や善財童子などには筆がおよんでいません、
最初に名著と書きましたが現在読むと少々というよりもかなり梅原の書く文章が鬱陶しい、各章の前半で仏像の成立の歴史を美術史家である望月・佐和が述べ、後半に信仰のかたちに関し哲学者梅原が述べるという体裁なのだが、本人が西洋の基準から離れて判断すると述べながらも西洋哲学者として訓練した観察姿勢から一歩も踏み出していない印象を強く受ける、梅原は例えば司馬遼太郎の意見は拝聴するのに同じ小説家の松本清張や水上勉の意見は歯牙にもかけないという珍妙な姿勢を持つ人物であることを新しい読者も知っていたほうがよい、それでもこの本の高いコスト・パフォーマンスは星五つに値するとおもいます、