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水妖記―ウンディーネ (岩波文庫 赤 415-1)
価格:¥ 483
フーケー(著),柴田 治三郎(翻訳)
おすすめ度
フーケー(著),柴田 治三郎(翻訳)
おすすめ度
名作です
絶版になっていた本書が再販されている事と、本作を読んでいる人が増え続けている事はとても喜ばしく思います。
無邪気で美しい水妖の娘ウンディーネは騎士の愛を得たが同時に失ったものがある。人の愛は妖精を魅了するが、それは魂をもたらす毒であり心を縛る重い枷ともなる事を知らなかった。変わってしまったウンディーネから少しずつ離れてゆく騎士の心。時と事件が重なり、騎士が誓いを反故として終わりの時が訪れる。
哀しくも美しい結末は読んだ人全ての心に残るものであると思います。
短くて読みやすいので、興味が向いた方はぜひ購入をお勧めします。


古典的恋愛小説というには戦慄的だが。
現代、あらゆる意味で恋愛や恋愛小説が消費しつくされているこの時に読むと、若干の物足りなさを感じるかも知れない。
しかし、これがフーケーの代表作であり、また恋愛小説中普及の名作であることも事実。
「若きウェルテルの悩み」
も確かに名作だ。
しかし、ゲーテの作品に見られるような恋についての懊悩や煩悶。そういったものはこの作品には見られない。
むしろカール・マリア・フォン・ウェーバー「魔弾の射手」やシューベルトの「魔王」に似た、人ならざるものの、ある種の戦慄をたたえたこの作品は、「メタ恋愛」な古典的恋愛小説として読んでも面白いのではないだろうか。
幻想的で悲しくも美しい
最初はおとぎ話のような感じですが、後半はどんどんおもしろくなっていきます。幻想的で悲しい物語ですがとても良かったです。情景描写が細かく、想像するととても美しいです。ちなみにこの物語は、オードリー・ヘプバーンが舞台でウンディーネの役を演じました。


美しくも儚いお話
「美しくも儚いお話」多少陳腐な表現であるが本作を形容するのにこれ以上適切な表現はないと思う。
水の妖精であるウンディーネは人間を愛することで魂を得ることができる。魂を得たウンディーネは美しい。
しかし彼女は人間の身勝手さゆえに水の国に帰らなければならなくなる。そのとき彼女はただ悲しそうに微笑むだけである・・・。
彼女にとって人間の世界は生き苦しいのかもしれない。

水の妖精であるウンディーネは人間を愛することで魂を得ることができる。魂を得たウンディーネは美しい。
しかし彼女は人間の身勝手さゆえに水の国に帰らなければならなくなる。そのとき彼女はただ悲しそうに微笑むだけである・・・。
彼女にとって人間の世界は生き苦しいのかもしれない。

美しいイメージの異類婚礼譚
日本の「鶴女房」「雪女」や、アンデルセンの「人魚姫」のように、人間が人ならぬ自然の精や動物と恋に落ち、結ばれるというモチーフは「異類婚礼譚」といって世界中にあります。
この作品も、一般の異類婚礼譚とほとんど同じパターンをとるのですが、印象に残るのはイメージの美しさ、異様さ。
ヒロイン、ウンディーネの叔父である、水の精キューレボルンの登場の仕方などは、現代のホラー映画の演出もびっくりという感じで唸らされました。
暗く生い茂った森の中を走る水という場面設定の印象も強烈。
訳文は戦前のものですが、格調高くてこの作品にあっているように思えました。
2、3日、日常を忘れたいときにお勧めです。

この作品も、一般の異類婚礼譚とほとんど同じパターンをとるのですが、印象に残るのはイメージの美しさ、異様さ。
ヒロイン、ウンディーネの叔父である、水の精キューレボルンの登場の仕方などは、現代のホラー映画の演出もびっくりという感じで唸らされました。
暗く生い茂った森の中を走る水という場面設定の印象も強烈。
訳文は戦前のものですが、格調高くてこの作品にあっているように思えました。
2、3日、日常を忘れたいときにお勧めです。
