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燃えよ剣(11)

燃えよ剣(11)
価格:¥ 5,250
出演:栗塚旭
おすすめ度
歳三とお雪。契りの深さに涙する
『燃えよ剣』の味わいの一つに、土方歳三とお雪の恋があり、土方の殺伐とした人生に、一輪の佳麗な花を添える。原作者司馬遼太郎描くところの女性像は、彼自身のはにかみが反映してか、何かぎこちないものを感じさせるが、ドラマのお雪は実に魅力的で生き生きとしている。美しく聡明で、理知的なお雪は女性の理想像だ。磯部玉枝の可愛らしさ、およそ世俗を感じさせない凛とした美しさはどうだろう。時代も人の心も変転する中で、永遠に貫かれる二人の愛。栗塚旭が永遠の土方歳三であるように、磯部玉枝も永遠のお雪である。二人の愛の場面は、『燃えよ剣』全編の中で、最も叙情的で最も美しい場面として、切り取ったようにして記憶されるだろう。

「第21話 波の入り日」 幕軍は敗れて大坂に退却する。河合は同士たちを庇い、銃弾を全身に浴び、誰よりも武士らしく死ぬ。大坂城で敗残の新選組を待ち受けていたのは、彼らを更に奈落に叩き込む知らせであった。そんな中、土方は、お雪と一夜を共にする。「五十年連れ添おうとも、ただの一夜であろうとも、契りの深さにかわりはないと思いたい」これ以上ない、永遠の愛を誓う言葉。『燃えよ剣』の中で、いや司馬文学の中でも、最高に美しい言葉だ。いつまでも心に残る、土方渾身の言葉である。そして山崎は誠の旗を手にしながら、息を引き取る。画面にあるすべてのものが泣いているエンディング。ただただ心に染みる。

「第22話 流離の日」 甲陽鎮撫隊の敗退。永倉と原田も、近藤から去ってゆく。近藤に寄り添うのは土方しかいない。しかし流山での新たな日々が、近藤に一生の決意をさせる。男はその生き方の何に美しさを求めるのか、近藤と土方は何故別れねばならないのか。近藤は静かに土方の元を去ってゆく。近藤を呼ぶ土方の絶叫が心に痛い。『燃えよ剣』全編の名場面である。

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