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必殺必中仕事屋稼業 VOL.1

必殺必中仕事屋稼業 VOL.1
価格:¥ 4,179
出演:緒形拳,林隆三,中尾ミエ,岡本信人
おすすめ度
いまに見ろ 棒くらはせる 蕎麦の花
 とかくこの世は一点地六、いのちぎりぎり勝負を賭ける。1996年にテレビ東京で再放送されたのをきっかけに再び注目され多くのファンを獲得した。珍しい話としては悪魔として有名なデーモン小暮閣下もこの番組のファンだとかで音楽番組で「夜空の慕情」と「さすらいの唄」を披露、熱いエールを送っていた。仕事屋二人の個性と政吉、おせいの名乗りあえない親子という縦糸、バクチをアクセントとした結果、ふたりの博打で鍛えた度胸と感をたよりに「ここ一番」に大逆転を仕掛ける緊張感や悲壮感あふれる作品を生むことに成功している。  今作で特筆すべきは主題歌に恵まれた点である。閣下がエールを送りたくなるのも道理で仕事に勝負をかける時の伴奏に使われた「夜空の慕情」とおせいと政吉の関係を暗示するときが印象的で、今回収録されている3話「いかさま大勝負」ではゲスト桃井かおりが外道に落ちた想い人源三と故郷に帰る場面に挿入、だが源三は半兵衛たちの仕事に掛けられているという切ない場面を盛り上げていた。挿入歌を効果的に使う御大工藤栄一の巧みの技といえますか。

 本作は全26話。博打でおけらになった半兵衛、そういう時に限って政吉がついていたりまた逆だったり、二人ともすってんてんになったり、コメディとしても楽しめる要素となっている。ぜひご覧下さい。

対応して勝負
 非主水シリーズの中でもこの作品は屈指の出来、人気度は高い。博打という要素をテーマモチーフに置き、博打にリンクしながらも半兵衛、政吉がいかにして難敵をおとしめるかというプロセスを描いたものながら、元締おせいと政吉との関係をみせるというウェットな部分もみせている。 前二作は「必殺」の冠をつけなかったが、今回で復活。いわゆる腸捻転により、地上波の放映は難しいけれども、今回のDVDにより「必殺シリーズ」が熱かった時期の作品を拝めることは嬉しい限りである。 しかし、おそらく「仕留人」最終回に流れた「第1回予告」や「番宣フィルム」、「次回予告」のフィルムが現存していない回が何本かあるのが気になる。そこで星を一つ消した。
必殺シリーズトップクラスの完成度
必殺シリーズの中でも完成度が高く、最終回に至るまでの物語が素晴らしい。全話を通して見所が多く、主水シリーズとは違った魅力に溢れています。他シリーズに比べ派手さは、ないものの堅実なドラマは、何度観ても飽きません。第1話より視聴して欲しいです。

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