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翔べ!必殺うらごろし 下巻

翔べ!必殺うらごろし 下巻
価格:¥ 14,700
出演:中村敦夫,和田アキ子,火野正平,鮎川いづみ
おすすめ度
斬新な新しい時代劇
こうして「うらごろし」全話を見終わると、みなさんと同様に切り口の斬新な新しい時代劇のように思います。おばさんの記憶が最終回で戻るわけですが、正ちゃんが言うように「いまさら名乗り出てどうすんのさ、おばさんのやってること考えてごらんよ」会わぬが花ということなのでしょう。

 最終話はそのおばさんの死がドラマの鍵となります。原田雄一監督は新・仕置人でも最終回を演出されていましたが、工藤監督とまた違った味わいの崩壊劇をとっていますね。先生がドラマにあまり噛んでこない分、おばさんが物語りの情の部分を引っ張ってくれたようです。だからおばさんの退場でうらごろしチームが解散していくのも仕方のないことなのでしょう。でも、市原悦子さんの演技、正十の背中で息を引き取るのは切ないですね。

もっと評価されていいと思う作品
オカルトと時代劇の融合作
当初は受けが悪く、必殺シリーズ打ち切りの危機を招いたと言われる作品だが、その内容は決して悪いものではなく、後期にいくにつれてだんだんとソフト路線になっていく「仕事人」シリーズを観た後に観ると、その内容の充実に驚かされる事は必定
悪を闇に裁く必殺シリーズと対をなしたような白昼堂々の殺陣も見所のひとつ(後期必殺のような華麗さはないものの、その個性あるそれぞれの殺しのシーンは印象深い)

仏っていうのは・・・死んでるんだよお。
 記憶を取り戻したおばさんは,息子との再会を果たすが・・・ずぶ濡れの雨の中で匕首をかまえるおばさんの姿が痛ましい。殺しに手を染めた者の悲しい末路がひしひしと伝わってくる。
 うらごろしチームが自然な形でバラバラに別れ,一人小船に漂う若の,本当に淋しそうな表情が印象的。
 演技派の俳優陣のそろったうらごろし,強い情念が後を引く。
なんとなくハマってしまいました
シリーズ中最も異端とされている当作品。たしかに必殺シリーズとして見ると変わっていますが、必殺を意識しないで見ていたらかなり面白い作品でした。
毎回登場する数々の超自然現象。それを被害者の恨みを絡めさせるという無理矢理な設定も、その謎解きがあるため惹きこまれてしまいます。
先生(中村敦夫)は旗竿で串刺し、若(和田アキ子)は徹底的に殴る、おばさん(市原悦子)は匕首でえぐる、3人の殺しも豪快で爽快感があります。なんと言ってもおばさんの存在感が圧巻で、毎回の殺しの高ぶる感情がこもったセリフにゾクゾクします。若の怒り爆発の熱血ぶりにも好感が持て、お気に入りのキャラです。
最後はみんなに慕われていたおばさんがいなくなったことで仲間が自然消滅。まだまだ続いて欲しかったチームでした。
終わりと始まり
あらゆる意味でシリーズの転換期のきっかけとなった名作であり迷作。殺し屋のハードボイルドな世界を描き、世の中の裏と表、光と影を描き続けてきた必殺シリーズだが、試行錯誤の末に掘り当てた「中村主水シリーズ」という金鉱でさえ時代の流れには勝てず、そしてスタッフは「からくり人シリーズ」等の意欲作を生みだし、その果てに生まれたのがシリーズ中、仕切人と1、2を争う異色作といわれる本作です。太陽エネルギーで超人的な力を発揮し、霊と交信し仕置きを請け負う「先生」。人を殴って殴って殴りまくり首を1回転させて殺す男装の女「若」。記憶喪失で出刃包丁で人を刺し殺す「おばさん」。キャラクターは魅力的なのですが(特に市原悦子が演じる「おばさん」の殺しのシーン。ある意味リアルすぎて怖い!)流石に従来の必殺シリーズのファンから顰蹙を買い、また新しいファンを獲得するにも至らず、低視聴率の揚句は必殺シリーズの打ち切りを招きました。そして原点回帰とシリーズ最終作の威信を懸けて制作されたのが、ご存知「必殺仕事人」です。その後、仕事人で視聴率と人気を回復した必殺シリーズは結果として打ち切りにはならず、新たに女性ファンの人気を獲てマイルド路線へと変貌していきます。この作品は必殺シリーズにとって良くも悪くも転換期をもたらした貴重な、そしてその為に「ただのイロモノ」というレッテルを貼られてしまった不遇の作品なのです。たとえ、あなたが信じようと信じまいと…。

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