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必殺仕業人(上巻)

必殺仕業人(上巻)
価格:¥ 19,950
出演:中村敦夫,藤田まこと,大出俊,中尾ミエ
おすすめ度
あんたこの親子をどう思う?
 第4話「あんたこの親子をどう思う」。加納屋をたたっきる主水のかっこよさ。カメラの切り替えしで目にも止まらぬスピード感。しびれます。もと二本差しの侍だったという金貸し加納屋も主水の仕掛けを油断大敵とばかりにただ斬られるのでは無く、主水の刀を抑え、脇差を抜き取り返り討ちをかける刹那、振り払い様に袈裟懸けでたたっきる殺陣の見事さよ。  情念の人安部徹郎の脚本を映像で見せた蔵原監督の傑作です。

まずはこれまで、あらあらかしこ。

閉塞の美学
中村敦夫演じる殺し屋は、脱藩浪人(失業者)のお尋ね者。「お役人」なので本来は負け組ではない筈の主水も、今回は左遷中のため若干鬱状態。と、作品全体にドヨーンとした閉塞感が漂う。ただ、彼らが不遇な毎日を、それなりに生き生きとやり過ごしていく様子が、何とも言えない味を出している。そしてカタルシス全開のようでもあり、虚しさの上塗りをしているだけのようでもあるクライマックスの仕置シーン。よく言われるように、際立った個性を持つ作品。

この作品を見ると、70年代に比べて、現代人は閉塞感に対する耐性を失っているように思える。


俺あ,誰も信じちゃいねえ・・・
 左遷された主水,自分のことしか考えないやいとや,大道芸人に身を落とした剣之介。金がすべてのギスギスした関係の織りなす,曇り空の世界。ある意味もっとも必殺らしいコンセプトが,この「仕業人」である。どん底の境遇に甘んじながらも,彼らは非条理な世の中に怒りをぶつけるかのように殺しを行う。それが何の解決にもならないとしても・・・
こんな時代劇をどう思う?
当時は知る由も無かったが、私が前期必殺というものに虜になるきっかけとなった作品です。私は当時中学生。正規放送していた新・必殺仕事人を毎週楽しみに見ていた。が、同時に再放送されたこの仕業人を見たときは、ひっくり返らんばかりに驚いた。何なんだ、これは!!! 救い難いようなストーリーの連発。琥珀色の画面に漂ううっそうとしたやるせなさと、これにこわいぐらいにマッチしているBGMの数々。登場する殺し屋、カラカラに乾いた剣之介と、やいとやの病的なアクの強さは言うに及ばず、間違いなくシリーズ中最高にムサい主水の、殺し屋としての生き様、その凄まじさに圧倒される。続けて正規放送されていた仕事人Ⅲ。最高視聴率を記録したが、殺陣のディテール以外何も無い軽薄そのものの内容を、実に白々しく見ていたことを同時に思い出します。「新・必殺仕置人」「必殺商売人」のDVD化も期待です。
ゴメンだネ、金の無い仕事は一切お断りだ。
仕置料は5両。1両ずつ分けて余った1両は仕事を取ってきた者が取る、という判り易くもシビアなシステムで、後期必殺における「明らかに危険な殺人を請け負うには馬鹿馬鹿しい小銭」や金ですらない子供の玩具(独楽)など甘っちょろい頼み料で仕事をする仕事人とは違ったドライな仕業人。なんといっても、やいとや又右衛門(大出俊)のキザで嫌味で金にウルサく、女ったらしで腕っ節が弱い(!)、しかも占いオタクなキャラは最高。この頃の主水と(グループ内での立場が)互角の殺し屋達のなんと輝いていたこと!勿論シリーズ中、屈指のムサい主水もカッコイイっす。牢屋見廻り同心に格下げという設定は、後期の長屋や橋の番人といった悪ノリし過ぎの左遷より遙かに惨めさが滲み出てましたね。

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