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必殺仕置屋稼業(下巻)

必殺仕置屋稼業(下巻)
価格:¥ 14,700
出演:沖雅也,新克利,渡辺篤史,小松政夫
おすすめ度
仕置屋崩壊へ、そして・・・
私は時代劇と言えば、勧善懲悪の単純な脚本、凡庸なキャラクターによる退屈な田舎芝居、との先入観を持っていました。しかし、前期必殺の存在によってこの思いは完全に覆され、改めて昔は凄い時代劇があったことに感動しました。そのきっかけを作ったのが「必殺仕置屋稼業」であり、特にその最終話です。

あるタレコミから市松(沖雅也)が奉行所に捕らえられました。彼が口を割れば仲間である主水は身の破滅です。市松には黙っていて欲しい、しかし彼を牢から逃がす力は主水にはない、しかも市松は取り調べのため小伝馬町へ移送されることになっている。小伝馬町へ行けば、拷問を加えた過酷な取調べが待っている。市松がもし口を割ったら・・・。主水の胸中は穏やかではありません。そして主水は移送前で牢にいる市松へ、市松がいつも殺しに使っている竹(凶器)を渡します。その意味を図りかねた市松が問います「これはどういう意味なんだ?どういう意味なんだ八丁堀? 死ねってことか?」。

保身に走る主水、その偽善を正面切って非難する市松・・・・。物語は中盤以降、怒涛の展開を見せて行きます。印玄、おこう、が既に命を落とし、仕置屋が崩壊してゆく過程と、極限状態での人間の心の揺れを描いた本作は、他のシリーズの最終話のような派手さこそありませんが、高い完成度を持つ名作です。そしてこの流れは、次作「必殺仕業人」へと引き継がれます。

ギリギリいっぱい生きるんだ
 「仕置屋」に崩壊の危機が訪れる。市松を救うべく苦悩する主水を,藤田まことが何気ない表情の変化で見事に演じきっている。ギリギリのところで見せた,主水と市松の本当のぶつかり合い。最後に見せた,二人の笑みは,何を意味するものなのか・・・
右手に刃を握っていても俄仕込みの南無阿弥陀仏
充実の作品目白押しの下巻ですが、中でも19話「一筆啓上業苦が見えた」は傑作です。中村主水が唯一相手を仕置出来なかった(自刃)特殊な話しで、武士として相手を切るか切られるかという剣に生きる様をここまで掘り下げて描ききっている内容に驚かされます。市松をして「人間は殺せるが鬼は殺せねえ」と言わしめた相手に、死を覚悟して向かう主水。家族と仕事の日常に対し裏家業(仕置)の世界との対比が物の見事に表現されています。
一筆啓上 崩壊を見よ
実は中村主水をプロの殺し屋として初めて扱った作品です。
中村主水前2作(仕置人、仕留人)は依頼という形はとっているものの法でさばけぬ悪を本人たちの怒りという意思で倒すというニュアンスでした。倒す手段の一つが殺しというだけだったのです。
プロの殺し屋として仕事を遂行する各話、剣客としての業を描いた第19話を経て、一つの裏稼業グループの崩壊を描いた最終話。初めてプロの殺し屋として迎えたグループの崩壊に際して中村主水がとった行動とは?
後に脚本家村尾三部作の一つと呼ばれる最終話「一筆啓上崩壊が見えた」。これを見るだけでも購入の価値十分あり。
市松の目に注目!
当作品の市松、「富嶽百景殺し旅」の唐十郎、「太陽にほえろ!」のスコッチ刑事を代表として、クールなキャラを演じる事の多かった沖雅也。単純な私は「市松=沖雅也」という風に作品上のキャラと俳優のキャラを同一視していましたが、ものの本によれば素顔の沖雅也はこれらクールなキャラ達とは正反対の「俺たちは天使だ」の麻生キャップのような方だったそうです。ここまで正反対のキャラを、違和感なく見事に演じ切れる才能には、目を見晴らされます。つくづく、惜しい人を早く亡くしたなと思わざるをえません。市松のクールな雰囲気を醸し出している主な要因として、私は表情に注目したいと思います。全話を通して、市松という男は感情を表に出す事は殆どありません。第1話と最終話を除くと、皆無と言える程の少なさです。必要最低限の瞬きすら行わない事で、端正な顔立ちがあたかも能面を思わせる無表情さを作り出し、さらに抑揚のない喋り方との相乗効果でこの世のものとも思われない、一種独特の幽玄美すら漂わせる雰囲気を醸し出す事に成功していると思われます。

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