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テレビ創世記のヒーローたち

こうしてテレビ・映画のヒーローものを時代順に並べてみると時代の経過がわかって面白い。 主題歌作りで特に現在と違うなあと感じるのはやはり作詞面。 特にテレビ創世記には正義と悪が極端に分かれていて、とにかく「正義の味方〜」とか「〜の悪者をやっつけろ〜」のような歌詞が目立つこと。 これは昭和４０年代前半まで続いていたようです。 また、ヒーローといっても所詮「人間型で日本語を話すおじさん」ばかりで、今から考えるといささかスケールの小さなヒーローだった気がします。 ここでは、とりわけ「海底人８８２３」や「アラーの使者」「悪魔くん」が勇ましくていいですね。 また、マグマ大使の「ガムの歌」は特に親しみやすい名曲です（この番組はロッテが提供していた）。 ただ「ナショナルキッドの歌」は子供が歌っている割にはメロディが何となく懲りすぎていているような気がします。 なお、「ウルトラＱ」のテーマは第１〜４回のみに使用されたバージョンで、その後の回に使用されたものではアレンジや主題の繰り返し回数等が少し違っています。 あと、できれば月光仮面のテーマや怪傑ハリマオなども入れてほしかったなあ。 できれば実写版鉄腕アトムの曲も。あの古色蒼然たる曲調が何とも言えずいいのだわ。

ガメラ・マーチに忍者マーチ！！

この企画ＣＤ購入の決め手は、ガメラ・マーチと忍者マーチが収録されていることですね。 子どもの味方ガメラになってからの作品ではしつこいほど流れ、 当時のボクらを大いに喜ばせた名曲「ガメラ・マーチ」。 そのｖｓバイラスのときのマーチをガメラの飛行音とともに聞くことができます。 ただし、ガメラ・マーチ全３番まであるうちの３番だけですが… 「火星か金星、どこかの星の〜」ってやつです。 そして、心躍る仮面の忍者赤影から２曲、「赤影の歌」「忍者マーチ」がフルコーラス楽しめます。 やはり、忍者マーチは名曲ですね(‾o‾) ガメラ・マーチに忍者マーチ、この２曲はおじさんになった今聞いても無条件に童心に帰り心躍る傑作マーチです！！

テレビ特撮黎明期の作品がオリジナル音源で登場！

東芝音楽工業が満を持して特撮ファンに贈る『懐かしの特撮ヒーロー大全』の第一集。国産初のテレビヒーロー月光仮面から始まったテレビ特撮番組。その黎明期、昭和３０年代の作品をオリジナル音源で集めたのは、まさにお見事としか言い様がない！当時は主にキングレコード、東芝レコード、テイチクレコードの三社がこれらの主題歌をリリースしていたが、その中からレコード各社の権利問題をクリアした作品と残念ながらレコード化（ソノシートも含む）されなかった作品の放送音源の中からマニアックな選曲で構成されている。従って『月光仮面』は勿論のこと、『怪傑ハリマオ』『少年ジェット』『七色仮面』『まぼろし探偵』等の作品が同時期ながらこのＣＤには入っていない。しかしながら梅宮辰夫主演で東映により映画化された『流星王子』や、シングル盤のジャケットが文字だけというレコードマニア垂涎の『海底８８２３』、千葉真一主演の『アラーの使者』、ＯＰでのスポンサー看板が懐かしい本格的販促用ヒーロー『ナショナルキッド』（テレビ版後半のバージョン）、キーハンターへの布石となった『スパイキャッチャーＪ３』、ガメラ名場面集のバックに流れた『ガメラマーチ』、朝日ソノラマでしか聴く事のできなかった『忍者ハットリくん』（『忍者ハットリくん＋忍者怪獣ジッポウ』はクラウンレコードによりシングル盤が発売されている）川崎のぼるのイラストがイカしているテイチク版『アタック拳』、そしておそらくコダマプレス版のみ収録であろう、ゴーゴーリズムに時代を感じる『陽気なブースカ』を含む『怪獣ブースカ』４曲等々、挿入歌も含めた大変豪華で貴重なラインナップ。特にこの時期の音源には完全オリジナル盤として発売されたレコードが大変少ないだけに、コレクターズアイテムとしては申し分ないＣＤであろう。

おすすめ

他にも特撮ヒーロー主題歌のCDはあるけれど、このシリーズはマイナー曲も多いのでそろえています。特にオススメなのが一巻。この世代でない人にこそ聴いて欲しいです。歌詞、曲調などとても不思議な世界です。「高原の湖」では勇少年の語りも入っています。