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なぜ気功は効くのか (PHP文庫)
価格:¥ 680
岡崎 久彦(著)
おすすめ度
岡崎 久彦(著)
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(すごく)的を射てる
「岡崎さん」といえば、あの「…とその時代」シリーズなどで知られる、「情勢分析のスペシャリスト」ですが、この本はそれらとは全く趣を異にする本でしょう。知ってる人が見れば「え!?」と驚くはず。でも最初の20ページだけ読んでみてください。「なるほど…」と今までどおりの、「丁寧で正確な説明」が見られます。中でも2、3、「なるほどなぁ…」と唸る場面も有ります。「気」と聞くと、少なくない人たちが「えー…」と半信半疑だと思いますが、それを彼は丁寧に(万人に分かってもらおうとする親切さが滲み出てる)分かるように説明しています。彼のモノ言いを知ってる人なら分かると思います。読んだら分かります。信憑性高いです。「そーだろうな」と思えてきます。中でも「体の緊張を緩める事が病気を治す最大の要諦のようです」と言うのはズバリ核心を突いてると思います。一番最初のほうで言っています。さすが見る人が見ると大事なところを見逃しませんね。ズバリ「そこ」だと思います。
もう一つは、師匠が惜しみなく秘伝?を教えてくれる事に対して「そんな惜し気もなく教えてもらって良いのか?」と訊くと「吐き出すとそれ以上自然に入ってくるから大丈夫だ。」という。これは私も別の人の話(東城百合子さん)で聴いた事あります(自然治癒力に詳しい人)。彼女も「空にすると自然と入ってくる」と言ってました。
この本の中でも言っていましたが「岡崎さんような方が言われるから余計に信憑性が有る。」と、それはそうですね。
また末尾のほうにあった対論で「ね、すごかったでしょ?」という問いに「え?何が?」と言ったら以後声を掛けてもらえなくなったというのは大爆笑でした…


荒唐無稽な話
同じ著者による、「気の力」と同様にこの本もとんでも本だった。気功を始めて体調が良くなったのは本当なのだろうが、それを説明するのに荒唐無稽な話を展開している。
「まず百会(頭のてっぺん)をゆるめて、それから上丹田(目と目の間)をゆるめて中丹田(乳と乳の間)、下丹田(お臍の10センチぐらい下)をゆるめて、今度は背中のちょうど各丹田の裏側を下から上へゆるめてぐるぐる回すのが小周天です。」(27頁)ということだ。それはいいのだが、それがなぜ健康に良い影響を与えるのかの説明に、「気」が量子力学に関係するなどの話になると訳が分からなくなる。単にリラックス方として効果的だと、いうことで良いのではないのか。
岡崎氏の同級生で三井記念病院の院長だった、万年さんという人に岡崎氏が本についてのコメントを求めたところ、「治療法が認められるのはウェル・コントロールド・ランドマイズド・スタディーがあって、初めて大勢の納得が得られるもので、個人の例を普遍化することは慎重にならねばなりません。。。。自分の体験談以外の部分は今後の貴兄に対する評価に影響を及ぼすことを危惧いたします」(220頁)とのコメントを貰ったとのこと。
これに対して、岡崎氏は「私は、デカルト的な論理思考や厳しいアカデミズムではなくて、アングロ・サクソン的な、ダーウィンとかトインビーのようなアマチュアリズムの影響を受けていますので。。。」(221頁)と言っているのだが、統計学や実験計画法の初歩を勉強された方が良いのではなかろうか。また、岡崎氏の他の著書でのアングロ・サクソンへの礼賛もアマチュアリズムの延長線上にあるのか、という「気」になってくる。


呼吸の大切さ
岡崎久彦氏の、いづれかの外交史の本を読んだことのある人には、著者が、素直に事象を捉え、現実的合理的に判断してゆく、正直な人物であることが伝わると思います。そのような、外交の前線で活躍してきた実務家が、気功という神秘的な世界を体験し、身体に起こった出来事や、気功師達の助言、古事の引用などを挙げて、解釈のアプローチを試みています。スプーン曲げや、オーラ、離れ合気など不思議で興味深い現象も、著者はある程度の仮説を用意しています。ただ、気功と健康という主題からすれば、この本で一番重要なのは、呼吸とともに「ゆるみを回す」小周天という技術です。読者は、これは試してみたいという衝動に駆られるでしょう。後半の医者を交えた対談も、面白く読み応えがあります。


私はこれを読んで小周天ができた
元外交官の筆者が気功の専門家ではなくシロウトという視点から書いているのがポイント。筆者が気功を理解していく過程が初心者にもわかりやすく綴られている。私はこの本の通りに小周天を試みたところ、初回からうまくできてしまった! 一種の呼吸法であるが、始めるとすぐに体中がポカポカと暖かくなって、温泉に入っているような気持ちになる。8時間くらい眠らないと睡眠不足になって疲れが残り、頭がスッキリしない人間であったが、小周天をやるようになってから、5時間未満の睡眠であっても全く疲れがないし、一日中頭がスッキリしている。


