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ヨーガ禅
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日本ヨーガ禅道院(編集)
おすすめ度
日本ヨーガ禅道院(編集)
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佐保田氏の考えと日本ヨーガ禅道院40年の歴史を凝縮したもの
本書は佐保田鶴治氏と石田祐雄氏がヨーガの普及に努められてから、40年目(平成15年)を記念して出版された。佐保田氏の御専門は宗教学・インド哲学である。そのヨーガに対する独自の視点はエコクリティシズムとも通底する。たとえばハタ・ヨーガが人間の肉体の完成を目指すとすれば、それは自然の進化を先取りする行為だと云う。「自然の進化が完成するのは、何千年先か何万年先か分かりませんが、…最後には、こういう段階まで行かなければ、完成だとは言えない発展の段階というものがあるはずなんです。それを自然より先に、人間の体でもってやってしまおう、というのがヨーガだというんです」(33頁)。 またこうも言われる。「神さまというのは愛する主体ではありません。神さまが愛するんじゃなくて、愛があるだけです。阿弥陀如来が光るのではなくて、光があるだけなんです。それが、キリスト教や仏教の根本にある開祖の感じられたところです」(29頁)。したがって教団などというものは、「神さまから見たら、まったく無意味なものなんです」(29頁)ということになる。われわれがすべきことはヨーガ(この場合バクティ・ヨーガ、カルマ・ヨーガなどを含めたインテグラル・ヨーガを言う)の実習であって、「これをやっておりさえすれば自然に」、こざかしい知恵ではなく、宇宙的な智慧「そういう智慧が自分の心に自然に湧いてきます」(31頁)と云う。まず「とにかく身体でやってみましょう。ハタ・ヨーガをやっていると自然にそういうものが出てくるんです。…これこそキリスト教や仏教の原点だ、とそう思います」(31頁)。言換えれば、個々人の「神性というものを表に現わす、これがヨーガの目的であり、自然の最後の段階なんだと、これがオーロビンドの考え方です。これはインドの哲学、宗教を通じて、すべてがそういう考えを持っております」(36頁)。「自分をつかんでみたらほんとうの神さまだった、…結局われわれはそれを思い込むためにヨーガをやっているんです」(36頁)とも言われる。 自分には到底無理だと思う人もいるかも知れない。しかし「原則を守ってヨーガを一心に行うとかすれば、…ヨーガに成功したということになるわけです」(48頁)。「宇宙全体がひとつで、時として、人間のかたちで現われ、あるいは動物や植物のかたちで現われ、そして、私の生命を今の今まで保ってくれた、そう考えると、自分以外のものに乱暴な心、残忍な心を持つことはできません」(49頁)。ガイア仮説を超えた考え方がここにある。


